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2011年3月16日

ミニチュア大学院「木造百萬塔を知る」を開催しました

 

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帝塚山大学では、通常の公開講座よりも、もう少し深く学びたい人を対象に、「帝塚山大学大学院 人文科学研究科日本伝統文化専攻の豊富な所蔵資料を使った講座を提供する」というコンセプトのもと、新たな公開講座として「ミニチュア大学院」を企画しました。

 

記念すべき第1回目のミニチュア大学院は、帝塚山大学客員教授・附属博物館長の森郁夫教授が担当し、「木造百萬塔を知る」というテーマで、3月7日から9日の間、3日間に亘って開催しました。

初日の7日及び8日は、「百萬塔とは何か」という演題で、奈良時代の天平宝字8年(764年)藤原恵美押勝(藤原仲麻呂)が起こした恵美押勝の乱をふまえた上で、百萬塔の歴史や、製造技術について学び、大学院が所蔵する本物の百萬塔に実際に触れていただきました。また、8日は講義終了後、時間の許す方のみの参加になりましたが、大学附属博物館に場所を移して、附属博物館の展示品の説明も行い、その後博物館の実習室にて、お茶菓子が振舞われるなど、少人数講座ならではの受講者同士の懇親も深めていただきました。

そして9日は、法隆寺と縁のある西大寺・西隆寺跡にて臨地講義を行い、百萬塔についての見識を深めました。

本講座には、63名の応募があり、抽選で選ばれた20名が参加しました。参加者からは、「大学附属博物館があることを知り、博物館の展示品の説明も非常にわかりやすかった」、「少人数講義のため、先生を身近に感じることができ、質問もしやすかった」、「百萬塔の縁の地を実際に訪れ、話を聞くことができたので理解が深まった」などの声を多数頂きました。