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2022年10月26日(水)

プレスリリース

【プレスリリース】学生と大学院生が式年造替に向けて古絵馬を調査 日笠フシンダ遺跡出土の天平絵馬の図案をもとに絵馬を作成

【本件のポイント】
■2023年4月、20年に一度の式年造替を迎える今井堂天満神社(奈良市日笠町710)。同神社に奉納されている古絵馬を本学の学生と大学院生が調査し、式年祭用に絵馬を復元(作成)。
■指導教員の清水昭博教授(考古学)が日笠フシンダ遺跡の発掘調査にかかわっていたことが縁で、神社より古絵馬調査と絵馬作成の依頼があり、今回の取組みが実現。
■復元(作成)する絵馬は、日笠フシンダ遺跡出土の天平絵馬がモチーフ。本学附属博物館の学芸庶務職員の協力を得て新たにデザイン化する。今後、書家による文字入れも行う予定(2023年1月ごろ)。
■復元された「令和の絵馬」と古絵馬の調査報告書は、2023年4月9日の式年祭で奉納の予定。

帝塚山大学(学長:蓮花一己 所在地:奈良市帝塚山7-1-1)文学部日本文化学科(学部長:清水昭博)の学生と人文科学研究科日本伝統文化専攻の大学院生が、今井堂天満神社(奈良市日笠町710)に奉納された古絵馬の調査を行い、絵馬の復元(作成)に取り組みます。

同神社は平安後期の創建。木曽義仲の乳兄弟である今井兼平の息子が義仲と兼平を祀ったとされ、拝殿には天候祈願成就の絵馬が多数奉納されていることで知られています。学生と大学院生は、10月31日(月)に第1回目の調査で現地入りし、絵馬の撮影や計測などを実施。その後は月に1-2度の調査を行い(2回目以降の日程は未定)、最終的に報告書にまとめます。

調査と同時に復元を進めている絵馬は、近くの日笠フシンダ遺跡から発掘された奈良時代の天平絵馬をモチーフにしています。同遺跡の絵馬は、板いっぱいに描かれた左向きの葦毛の古代馬が特徴。今回の復元ではその馬の図案を生かしながら、新型コロナウイルスなどの疫病退散の願いを込めて、馬の鞍には猿(=さる 「病去る」などの語呂合わせで「病気平癒祈願」の意匠とされる)の絵が新たに描かれます。

この復元した「令和の絵馬」と古絵馬の調査報告書は、令和5(2023)年4月9日(日)に行われる同神社の式年祭で奉納される予定です。

■今井堂天満神社における第1回古絵馬調査(現地調査)
拝殿に奉納されている古絵馬の調査(撮影や計測)を実施。

1.【日時】 2022年10月31日(月)9:30~15:00 ※2回目以降は、月に1-2度の調査を予定(日程未定)
2.【場所】 今井堂天満神社(奈良市日笠町710)
3.【参加者】文学部日本文化学科学生および人文科学研究科 日本伝統文化専攻 大学院生、担当教員

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【発信者】帝塚山大学  入試広報課 〒631-8501  奈良市帝塚山7-1-1 Tel:0742-48-9149  E-mail:koho@jimu.tezukayama-u.ac.jp