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2010年10月12日

帝塚山大学・帝塚山大学奈良学総合文化研究所主催公開講座 「奈良学への招待IX」始まりました!!

 

南都の舎利信仰.JPG帝塚山大学の人気公開講座の一つ、「奈良学への招待IX」の第1回目の講座を、10月9日に開催しました。

 

初回の講座を担当したのは、帝塚山大学 人文学部日本文化学科の赤田光男教授で、「南都の舎利信仰」という演題で講義を行いました。講義では、興福寺大乗院主尋尊が記した『大乗院寺社雑事記』を主史料として、15世紀中の南都の舎利信仰の状況について考察するとともに、舎利信仰が室町時代にはどのように展開していたのかについて、スライドを交えながら紹介し、約100名の受講者らは熱心にメモを取っていました。

また、講義修了後に、受講者の中から抽選で3名の方に、第62回正倉院展のペアチケットが贈られるといううれしいサプライズがありました。帝塚山大学は、社会貢献の一環として毎年正倉院展に協賛しており、正倉院展に関連したフォーラムへの参加や、公開講座を実施しています。選ばれた3名の方には、今回の講座をコーディネートした関根教授から、「私たちの大学では、学生にも日頃から「本物」に触れることの大切さを常に教えています。これを機に公開講座に参加いただいた方にもぜひ「本物」に触れていただき、より正倉院の魅力を知り、歴史に慣れ親しんでいただければ幸いです。」という言葉とともに、チケットが贈られました。

秋雨の中での講座となりましたが、受講者の方からは、「中世の人々の信仰・世界観がわかった。」「納骨信仰の由来の理解が進みました。」等の声が多数よせられました。次回は、11月13日に「豊臣政権と大和」(講師:谷山正道天理大学文学部教授)という演題で講義を行いますので、ぜひご参加下さい。

唐招提寺の金亀舎利等について説明する赤田教授

抽選の様子。赤田教授の今回の講義にちなんだ「当選者には、仏様の御加護があります」という言葉に、会場から笑みがこぼれました。