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2010年11月1日

第62回正倉院展協賛記念講座 「中学生・高校生のための正倉院展講座」「高校教員のための正倉院展講座」

帝塚山大学では、奈良に立地し、日本文化を伝える学科を有する大学として、2006年より奈良国立博物館で開催される正倉院展に協賛しており、そのことを記念して公開講座を開講し、元奈良国立博物館学芸課普及室長で当時正倉院展にも携わっていた人文学部の関根 俊一教授が、講師を務めました。

 

校倉解説.JPG10月24日は、奈良商工会議所を会場に「中学生・高校生のための正倉院展講座」を開講しました。

講座では、まず関根教授が、第62回正倉院展に出展されている正倉院の宝物について、スライドを交えながら歴史と共に解説し、参加した生徒たちは、一つひとつの宝物にまつわるエピソードが解説されるたびに、熱心にメモをとっていました。そして、1時間半に亘る講義の後は、正倉院の校倉に移動して見学し、その後徒歩で第62回正倉院展に向かいました。 

講座には、日本全国から59名の中学生・高校生が参加し、講座終了後には、「時代背景など細かい所まで分かって、面白いと思った。」、「はじめに講義を聴き、実際に正倉院を見学のあと、正倉院展を見る流れのおかげで、歴史の理解を十分に深めることができた。」といった声が寄せられました。

 

P1030608跡地.JPG10月30日には、「高校教員のための正倉院展講座」を奈良県婦人会館にて開講しました。

講座では、まず、関根教授が、第62回正倉院展の出展宝物を中心に、スライドと奈良国立博物館発行の「第62回正倉院展図録」をもとに、当時の時代背景に触れながら、詳しく解説しました。そして、講義終了後は、正倉院校倉に向かい、続いて東大寺の大仏殿を登壇参拝して、正倉院と東大寺の関係性について現地を見ながら学び、その後、第62回正倉院展を見学しました。

講座には、東京から岡山までの幅広い地域から60名の高校教員が参加し、講座終了後には、「内容が深く、フィールドワークも関連性が高く、面白い授業でした。」、「東大寺の大仏様を真近にみることができ、より歴史の重みを実感することができた。」、「正倉院展で宝物を見ながら、講義で学んだことが頭をよぎり感慨深かった。学校の授業でも学生に正倉院の魅力を伝えたい。」等の声を多数いただきました。