研究・社会貢献

考古学研究所

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2015年3月11日

「高校生のための歩いてわかる日本史講座~古代編in飛鳥~」

帝塚山大学考古学研究所・附属博物館では3月8日(日)に「高校生のための歩いてわかる日本史講座~古代編in飛鳥~」を開催した。

このイベントは高校生を対象に、教科書や本を読むだけではわかりにくい日本史を歴史の舞台を歩きながら学ぶというコンセプトで企画した。今回は古代編として、古代史の舞台・飛鳥の遺跡を歩いた。遺跡の案内は、考古学研究所長と考古学ゼミの大学院生、研究所スタッフの4名でおこなった。また、当日は公益財団法人・古都飛鳥保存財団のご協力を得て、スタッフ、参加者は古代衣装を着て、古代人になりきって、飛鳥を歩くことにした。

当日は近鉄・飛鳥駅に午前10時に集合し、飛鳥の遺跡へと出発した。コースは岩屋山古墳、高松塚古墳と同壁画館、鬼の俎・鬼の雪隠(古墳)、石舞台古墳、祝戸荘(昼食とミニ講座)、伝承飛鳥板蓋宮跡、飛鳥寺、甘樫丘(蘇我氏の邸宅跡)、近鉄橿原神宮前駅(解散)。数ある遺跡のなか、高校の日本史の教科書にも登場するような有名な遺跡や教科書に記述がある事柄や人物に関わる遺跡を選んだ。

参加した高校生は実際に日本史の舞台になった遺跡に立ち、感動の面持ちであった。また、古代衣装に関しては、最初、戸惑いもあったようであるが(スタッフも同様)、その衣装ゆえに道行人に声をかけられたり、写真撮影を求められたりするうちに、徐々に「古代人」であることに慣れたようであり、解散時、衣装を着替えるのが名残惜しそうであった。

参加者、スタッフ共々、棚田に菜の花が咲く春近い一日、古代人に扮し、飛鳥の古代を満喫した一日となった。

伝承飛鳥板蓋宮跡

高松塚古墳壁画館

石舞台古墳

棚田の菜の花