2025年4月15日(火)
プレスリリース
【プレスリリース】福島第一原子力発電所の廃炉に向けて 放射性セシウムをレーザ援用によりその場で固定化
三重大学大学院工学研究科の尾崎仁志助教、川上博士准教授、国立研究開発法人海洋研究開発機構付加価値情報創生部門の川人洋介上席研究員、森路子臨時研究補助員、中村強臨時研究補助員、堀宗朗部門長、 ㈱太平洋コンサルタントの柴田真仁氏、帝塚山大学の間瀬辰也教授、東電設計㈱の吉田洋之氏らは、レーザを援用したその場固定化により、コンクリート中にセシウム (Cs) を閉じ込めてガラス体を形成することに成功しました。本技術は、福島第一原子力発電所( 1F )の廃炉を支援する優れた可能性を示しており、放射性環境下で放射性廃棄物を管理するための実行可能なその場技術を提供します。放射性物質の処理には、今後数十年かかるため、効率的に減容することが不可欠ですが、廃コンクリートの表面を高輝度レーザでガラス化し、溶融コンクリート内部の放射性物質をガラス体の中に固定化し、その後ガラス体とそれ以外を分離することで、画期的に効率的な減容が可能になります。
※本研究成果をまとめた論文がMaterials & Design IF: 7.6 )に掲載されました。
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本研究には、現代生活学部居住空間デザイン学科の間瀬辰也教授が原子力施設建屋の設計の専門家として廃炉技術の開発にかかわられました。間瀬教授の業績についてはこちらをご覧ください。