2024年9月28日(土)
イベント・講座
令和6年度 第1回FDフォーラム「卒業生アンケート集計結果を教育改善に活かす」を開催しました。
本学では、大学の教育研究活動等の適切かつ効果的な運営を図るため、教育職員、事務職員などに必要な知識および技能を習得させ、その能力および資質を向上させることを目的としたSD研修を積極的に行っています。また、FD(Faculty Development)活動の一環として、年2回FDフォーラムを実施し、教員の教育方法の改善を通じて質の高い授業の実践に取り組んでいます。
2024年9月18日、東生駒キャンパスにて「卒業生アンケート集計結果を教育改善に活かす」と題してFDフォーラムを開催しました。5年ぶりの対面形式となった本フォーラムには約70名の教職員が参加し、活発な意見交換が行われました。
最初に、全学教育開発センターの岩井洋教授が卒業生アンケートの集計結果を分析し、その経年変化を解説しました。岩井教授は、2023年度卒業生調査で92.9%もの卒業生が本学の教育に満足している(満足・やや満足の合計)という事実に触れ、「プロジェクト型学習が好影響を与えているという現場での実感がある。これらのデータをさらに詳細に分析することで、より一層の授業改善につなげていきたい」と述べました。また、データと同時に、実際の学生の動向にも注意深く目を向けていく必要があるとの見解を示しました。
その後、全学教育開発センターの谷美奈教授をファシリテーターにして、参加者はグループワークを行いました。異なる学部や部署で4人ずつのグループに分かれ、それぞれの立場から教育改善に向けての方策を探りました。「資格取得課程のある学部は学習のプロセスが明確。それがより高い満足度に寄与しているように思う」「学生に自身の理解度を実感してもらうためにシラバスをプロジェクト主体に変更するなどの工夫を加えた」「成果を公表し、学生自身に成長を気づかせる機会が必要」など、教育改善に向けた具体的な意見が多数寄せられました。
フォーラムの最後には飛世昭裕副学長が講評を行い、「学生との個別のかかわりを増やし、彼らの本音を引き出すことが本学の目指す「面倒見のよい教育」ではないか。10年後20年後にでも学生の胸に残っているような言葉やできごとを積み重ねていきたい」と話しました。そして、今回のように学部を超えた意見交換の重要性を強調し、教育の質を一層向上させていく意欲を示しました。