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2022年6月1日(水)

お知らせ

「道路補助標識用フォントの開発 ~丸ゴシックコンデンス体」が、第53回毎日・DAS学生デザイン賞大学生の部(金の卵賞)のグラフィック部門で部門賞を受賞

2022年3月に卒業した居住空間デザイン学科の上田航太郎さんの卒業研究の作品「道路補助標識用フォントの開発 ~丸ゴシックコンデンス体」が、第53回毎日・DAS学生デザイン賞大学生の部(金の卵賞)のグラフィック部門で部門賞を受賞するという栄誉に輝きました。同賞は、毎日新聞社と総合デザイナー協会(DAS)が主催するデザインコンペティションで、デザイン界の人材発掘と育成を目的としています。部門賞は大賞にあたる金の卵賞に続く賞で、建築やグラフィック、プロダクトをはじめとする各6部門のトップの作品に贈られます。

上田さんの作品は視認性に優れた新たなコンデンスフォントの提案。道路補助標識のような限られたスペース内に収める文字は、欧米の場合はコンデンス書体を用いているのに対し、日本の場合は単に文字を変形しているがために可読性が損なわれていることに着目しました。試作を重ねて見え方の検証を行い、通常の70%の文字幅の丸ゴシックのコンデンス体の、標識に必要と考えられる日本語・アルファベット・数字・記号の計472文字を制作しました。

【上田さんのコメント】

まさかこんな賞がとれると思っていなかったので驚いています。
途中で何度も失敗しましたがその度に調べ直したりして完成までたどり着けました。

ほかにも、能城紗英さん(居住空間デザイン学科2022年3月卒業)が「 clarify~ロービジョンのための見やすい書きやすいスケジュール手帳~」でグラフィック部門で入選、岡野愛子(居住空間デザイン学科2022年3月卒業)さんが「ヤマヅミつみき」でプロダクト部門で入選を果たしました。
能城さんの作品は、弱視者でも使いやすいスケジュール手帳。目に優しいグレーの紙や、色弱や色盲でも見やすい色を使用し、グリッド線や罫線の形状も最適化しました。岡野さんの作品は、寝たきりで握力が弱い子どもに向けた知育玩具。布団上でも使いやすく、安全に遊べ、創造力を養うことができる積み木を制作しました。

受賞した皆さん、おめでとうございます。

【グラフィック部門 部門賞】上田航太郎さん「道路補助標識用フォントの開発 ~丸ゴシックコンデンス体」

受賞を喜ぶ上田さん 16号館をバックに記念撮影

【グラフィック部門 入選】能城紗英さん「 clarify~ロービジョンのための見やすい書きやすいスケジュール手帳~」

【プロダクト部門 入選】岡野愛子さん「ヤマヅミつみき」