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2022年9月14日(水)

お知らせ

2022年度「県内大学生が創る奈良の未来事業」で心理学科の提案が最優秀賞を獲得

最優秀賞を受賞した心理学科のチーム 指導教員の中地教授、山口准教授とともに

8月30日、奈良県議会本会議場にて、「県内大学生が創る奈良の未来事業」の公開コンペが開催され、県内大学からの応募13件の中から事前の書類審査で選ばれた6グループが政策提案のプレゼンテーションを行いました。2012年度からはじまった同事業は、奈良県政のさまざまな課題を解決するため、県内の大学に在籍する学生から政策提案を募集し、公開コンペ方式で採択された提案を事業化する取組み。コロナ禍による中止を挟んで、今年度3年ぶりに開催されました。

本学からは心理学部心理学科と法学部法学科の2チームが公開コンペに進み、荒井正吾知事のほか7名の審査員を前に提案を発表。最終審査の結果、心理学科による「子どもたちの心の健康をサポートする~心理教育アプローチの活用」が最優秀賞の栄冠に輝きました。

同提案は、コロナ禍で増えたとされる学校でのいじめやうつなどの問題の予防に取り組み、子どもたちの心の健康を育む「心理教育」のアプローチを学校現場で活用するもの。学生と専門家、奈良県が連携した心理教育推進チームを編成して学校やクラスに対して科学的かつ予防的にアプローチし、そこで得られた知見や成果を広く社会に還元することを目標としています。昨年度、奈良県内の小学校で実践した「ストレスマネジメント教育」での実践内容が余すことなく反映されたプレゼンテーションからは、子どもたちの心の問題を学科での学びで解決したいという学生の熱意が伝わってきました。講評では、「プレゼンもよかったが、不登校やいじめについて専門に学んでいるからこそ、この課題を解決したいという意気込みが感じられた。現場で悩まれている学校の先生をサポートできる仕組みを考えていってほしい」と、心理学科の実践的な学びに対して審査員の方々から高い評価をいただきました。

惜しくも賞を逃した法学科の提案は「大学生が先生!大学生と学ぶ交通安全教室♪」。学生が講師となって正しい交通規則を子どもたちに浸透させるという取組みです。小学校低学年を対象に寸劇や参加体験型イベントなどを通じて交通ルールに対する意識変革を促します。法学科の学生が多く参加する「あっぷりけ戦隊!奈良まもりたい」での実績も加味された意欲的な提案でしたが、残念ながら一歩及びませんでした。

最優秀賞を獲得した心理学科の提案「子どもたちの心の健康をサポートする~心理教育アプローチの活用」は、今後、学生と奈良県の担当者によるプロジェクトチームで、来年度の事業化に向けての検討がはじまります。

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審査員を前に熱の入ったプレゼンテーション(心理学科)

質疑応答も淀みなく(心理学科)

講評後に記念撮影(法学科)

質疑応答の様子(法学科)