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2011年6月10日(金)

イベント・講座

近畿財務局長の山崎穣一氏による経済学特殊講義を実施しました

 

近畿財務局長(左)と山本学長(右).JPG

経済学部の特色ある授業科目の一つである「経済学特殊講義(金融・財政の現状)」(この講義は、私たちの日々の生活と切っても切れない関係にある財政と金融について、近畿財務局の幹部の方々を講師としてお招きし、自らのご経験を踏まえて、わかりやすく講義頂くというものです)の第9回講義を行いました。 

 

今回は、近畿財務局長の山崎穣一氏による経済学特殊講義を 「最近の経済情勢等について」というテーマで実施しました。 

まず、GDP成長率に言及し、直近30年の日本・米国・中国の経済の変遷に関する話題から始まり、ギリシャ経済や世界経済の見通しにも触れつつ、「日本をめぐる経済情勢」について話されました。次に、「関西の経済情勢」というテーマで、近畿圏、東海圏、首都圏の経済構造の比較を行った後、生産、雇用、消費など多面的に、近畿経済の特徴について解説されました。続いて、「東日本大震災が管内経済に与える影響」について、生産活動への影響、個人消費等への影響、観光への影響、水産業への影響などを詳細に説明されました。 

関西では生産設備への直接の被害はなかったものの、震災直後は、サプライチェーンの混乱から、一部の操業が停止するなど間接的な影響が少なくなかったこと等、具体的な事例を数多く紹介されながら、分かりやすい説明がありました。最後に、平成7年の阪神・淡路大震災発生後の経済指標の推移について触れ、今回の東日本大震災とのマクロ経済環境の違い等について説明され、今回の講義が終了しました。 

この講義は、奈良財務事務所をはじめ、財務省近畿財務局に全面的にご協力頂き、金融政策、財政政策の現場におられる方々にリレー形式で講義を頂くというもので、6年前から、経済学部の専門科目(前期・2単位)として実施しています。 

今後の講義の様子は、引き続き当ホームページにて報告する予定です。

講義中の山崎穣一局長

講義をされる山崎穣一局長

講義の様子

配布資料