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2011年9月17日(土)

イベント・講座

「正倉院フォーラム2011大阪」に関根教授が参加-- 第63回正倉院展の見所を語る

 

帝塚山大学は、奈良に立地し、日本文化を学ぶ学科を有する大学として、奈良国立博物館が主催する正倉院展に2006年より協賛しています。  

 

正倉院展の関連イベントとして、9月17日、松下IMPホールにて「正倉院フォーラム2011大阪」(主催:読売新聞社、NHK大阪放送局 協賛:帝塚山学園・帝塚山大学ほか)が開催され、本学の関根俊一教授(人文学部日本文化学科)が、「今に生きる正倉院〜奈良が伝えてきた古代文化〜」をテーマに、春日大社権宮司の岡本彰夫氏と対談しました。 

中村宏氏(NHKアナウンサー)コーディネートのもと進められた対談では、まずはじめに、関根教授が「東大寺山堺四至図」をもとに正倉院の成り立ちについて解説し、岡本氏が「東大寺山堺四至図」から、正倉院と春日大社の接点について紹介しました。そして、今回の正倉院展で注目されている「金銀鈿荘唐太刀(きんぎんでんそうのからたち)」や、春日大社の宝物「紫檀地螺鈿毛抜形太刀(したんじらでんけぬきがたたち)」をクローズアップして、正倉院と春日大社の共通点やデザインや技法の変化についてそれぞれが解説し、続いて春日大社に伝わる様々な舞楽や儀式に触れながら、古代芸能や文化・技術の継承について語りました。

対談はスライドを交えながら進められ、会場訪れた約700人の参加者らは、様々なエピソードに、今年の正倉院展への期待を膨らませているようでした。 

帝塚山大学では、この他にも第63回正倉院展の協賛を記念して、関根教授が講師をつとめる公開講座「高校教員のための正倉院展講座」(10月29日)、「中学生・高校生のための正倉院展講座」(10月30日)を開講します。 

「金銀鈿荘唐太刀(きんぎんでんそうのからたち)」について解説する関根教授

フォーラムでは、中国古箏奏者の伍芳(ウーファン)さんによる演奏も行われ、美しい音色で観客を魅了していました。