2010年7月8日(木)
お知らせ
大学院人文科学研究科日本伝統文化専攻 京都市美術館長による特別講義を実施
7月8日、大学院人文科学研究科日本伝統文化専攻では京都市美術館長 村井 康彦先生による特別講義を行いました。
この特別講義は本専攻に関係する各分野で活躍する第一人者をお招きし、大学院生に講演いただくもので、本年度第1回にあたる今回のテーマは「会所の文化史―中世文化の空間構造」。中世、特に室町時代に発達した「会所」に関し、その歴史や文化、社会的な役割について、数多くの資料を交えながら、丁寧な解説がなされました。
村井先生は、人々が寄り合う空間である会所をいろいろな角度からとらえ、様々な人間関係や場面を明らかにすることにより、中世文化を見出すことができると結論づけるとともに、研究者をめざす大学院生に本講義が研究の一助となれば、と温かい言葉がかけられました。
参加した大学院生は自身の研究に一層の磨きをかけるため、熱心に耳を傾けていました。