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2011年9月27日

織物講座「高機と組紐」を開講しました

9月2日、9日、16日の3日間に亘って、織物講座「高機と組紐」を開催しました。この講座は、帝塚山大学の恵まれた施設を一般の方にも開放することを目的に、昨年度から開講しているもので、今回で3回目を迎えます。

講座は、織物学を専門とする現代生活学部 居住空間デザイン学科の植村和代教授が担当し、抽選で選ばれた15名が参加。初日に、織物の歴史について学んでいただいたあと、実際に高機(たかはた)を使って、ランチョンマットを作ったり、組紐でストラップを作っていただきました。

なお、今回の織物講座では、前回に引き続き、帝塚山大学短期大学部卒業生及び現代生活学部 居住空間デザイン学科の橋本隆義さん、永井美佳さん、植田美香さん、そして帝塚山大学短期大学部卒業生の中村美文さん、脇澤朋さんがアシスタントを務め、普段授業で使っている高機や糸巻き機の使い方やコツを、地域の方々に指導しました。

踏木を踏み、綜絖を動かして縦糸を開く。杼に横糸を通して、筬で横糸を打ち寄せる。その繰り返しで、織物が出来上がっていくのですが、最初は初めての経験に四苦八苦していた参加者も、徐々になれ、平織りだけでなく、綾織に挑戦する方もいらっしゃいました。

また、アンデスの原住民の方が生み出した方法をアレンジした組紐では、順番に糸を組んでいくという作業を間違わないように、皆無心になって取り組み、様々な文様の組紐のストラップを作っていました。

終始和やかな雰囲気で進んだ今回の織物講座について、参加者からは、「大学の施設が充実していてびっくりした。講義の内容も新鮮で、織物の歴史が人類の文明の発展とともにあることに改めて感銘を受けました。」、「普段の生活では体験できない機織が体験できて嬉しかった。組紐も織物も満足いくまで触れることができよかった」等等の声が寄せられました。