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2011年6月6日

瓦の魅力を知る―「拓本教室」を開催しました

 

             拓本教室.JPG

6月4日、帝塚山大学附属博物館にて拓本教室を開催し、約30名の一般の方が参加しました。はじめに、森郁夫附属博物館長から、拓本について説明があり、早速古代瓦の拓本に取組みました。

 

拓本の取り方は、下記の通り。

1.JPG    ①自分の好きな古代瓦を選ぶ。

2.JPG    ②瓦の大きさに合わせて画仙紙を切る。

3.JPG    ③画仙紙を瓦にのせ、霧吹きで濡らす。

4.JPG    ④脱脂綿で余分な水分を取り除き、空気を抜く。

5.JPGのサムネール画像 ⑤タンポは二つ用意。小さい方のタンポに墨拓を擦りつけて、大きいタ ンポと擦り合わせ、墨拓を大きいタンポに移し、大きいタンポで打ちます。

6.JPG    ⑥瓦の文様がきれいに出たら、そっと画仙紙をはがす。

7.JPG    ⑦新聞の間に挟んで乾かす。

今回の拓本には、帝塚山大学附属博物館が所有する日本と韓国の約1300年前の古代瓦が使用されました。参加者のほとんどが、拓本を初めて体験するということで、帝塚山大学考古学研究所特別研究員の甲斐弓子先生と、大学院 人文科学研究科日本伝統文化専攻 安達奈央さんと木村友紀さんも、講師及びアシスタントとして参加。拓本を通して、地域の方々と交流を深めました。

拓本をとると、肉眼では確認できない瓦の文様が浮かび上がります。参加者らは、少しずつ丁寧にタンポをたたき、文様を浮かび上がらせていました。

今回は、最後に、自分でとった拓本を色紙に貼って持って帰っていただき、参加者かたは、「本物の古代瓦で拓本を取ることができ、いい記念になった」などの声が寄せられました。