2018年3月29日
北倭村窯推定地の踏査~聖徳太子関連遺跡の研究~
帝塚山大学考古学研究所では3月24・25日の両日、生駒市高山町一帯で遺跡分布調査を実施しました。この調査は帝塚山大学が文部科学省から採択を受けた平成29年度私立大学研究ブランディング事業の一環として当研究所が進める「聖徳太子関遺跡の研究」の関連調査として実施しました。
調査の目的は、現在の生駒市高山町に該当する旧北倭村山田で採集された法隆寺創建瓦を焼成した窯跡(北倭村窯と仮称)の場所を特定することにありました。旧北倭村山田とその周辺で飛鳥時代の瓦窯がありそうな丘陵斜面とその周囲にひろがる水田を2日間にわたり、本学文学部学生、地元の方々、生駒市関係者ら総勢20数名で踏査しました。
残念ながら今回の調査で北倭村窯の場所を特定するにはいたりませんでした。しかし、現地の詳細な調査によって、踏査範囲とその周辺に飛鳥時代の瓦窯に適した立地があることを改めて確認することができました。当研究所では引き続き、北倭村窯推定地の踏査をはじめとした聖徳太子関連遺跡の研究を進めていく予定です。