研究・社会貢献

考古学研究所

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2015年12月8日

遺跡探訪 飛鳥の古墳

早いものでもう今年も残すところあとひと月です。帝塚山大学考古学研究所・同附属博物館では日本文化学科のフィールド型授業「学外実習」の一貫として、12月5日に学生とともに師走の飛鳥を歩いてきました。

今春の実習では飛鳥の宮殿や寺院の遺跡を歩いたので、今回は飛鳥の古墳をめぐることにしました。当日は午前10時に近鉄飛鳥駅に集合し、岩屋山古墳・高松塚古墳・中尾山古墳・石舞台古墳・亀石・天武持統陵・鬼の俎&雪隠(古墳)・欽明天皇陵・吉備姫王墓などをめぐる8キロのコースを総勢20名で歩きました。

通常の学外実習は教員が案内し、説明をする場合が多いのですが、今回の学外実習は春に引き続き、考古学ゼミに所属する3年生が中心となって遺跡の解説をおこないました。解説を担当する3年生は自分の出番までドキドキの様子でしたが、春よりも一段とわかりやすい解説をしてくれました。説明を聞く側の1年生は先輩の3年生がどのような説明をするのか興味津々の様子でしたが、3年生の声にいつも以上に熱心に説明に耳を傾け、説明の後には自然に拍手が沸き起こっていました。

コースの最後には吉備姫王墓を訪れ、来年の干支であるサルの名がつけられた飛鳥時代の石造物「猿石」にみんなで挨拶し、実習を終えました。大和は古代の遺跡の宝庫。歩く遺跡は山とあります。考古学研究所・博物館ではこれからも身近にある遺跡を学生と一緒に歩いて、その大切さを伝えていきたいと思います。

中尾山古墳で解説する考古学ゼミ生

石舞台古墳の見学風景

亀石で記念撮影

吉備姫王墓の猿石