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2025年11月26日(水)

プレスリリース

【プレスリリース】戦争体験絵本化プロジェクト -猿沢池のラジオ塔が告げる12/8の開戦- 挿絵をもとに認定絵本士学生が「伝わる表現」を提案 内容検討会を12/2(火)に開催

 帝塚山大学(学長:奥村由美子 所在地:奈良市帝塚山7-1-1)は、ホテル尾花 会長・中野重宏氏(1928年生)の戦争体験をもとに制作中の絵本について、専門家と学生が内容表現を検討する「絵本ブラッシュアップ検討会」を12月2日(火)、学園前キャンパスで開催します。
 検討会には、聞き取り調査にもとづくシナリオを執筆した法学部の末吉洋文教授と末吉ゼミの学生、絵本専門士である教育学部・徳永加代教授、認定絵本士講座を修了した学生加え、挿絵を担当するイラストレーター・とうこ氏が参加し、専門的な視点から表現の精度を高めます。
 今回制作する絵本では、奈良・猿沢池のラジオ塔から流れた開戦放送が重要シーンとして描かれます。当日は、昭和16(1941)年12月8日に開戦放送の音源を再生し、当時の空気を共有。また、とうこ氏の挿絵と当時の写真資料を参照しつつ、戦争の空気感が子どもにも伝わる表現方法を検討します。
 認定絵本士の学生からは、すでに「擬音の追加」「セリフの挿入」などの改善提案が出ています。さらに、読み聞かせのしやすさ、物語世界に引き込む演出といった観点から、法学部の学生に助言します。

■検討会 概要
  日時: 12月2日(月) 13:10〜
  場所: 帝塚山大学 18号館4階 大会議室
  参加者: 末吉洋文教授(法学部)、末吉ゼミ4年生
         徳永加代教授(教育学部/絵本専門士)、認定絵本士の講座を修了した教育学部4年生
      イラストレーター とうこ 氏

■絵本の構成(主な内容)
 物語は、中野さんのモデルとした少年・しげ君の戦時下の生活を描いています。
    ▷戦争の影響が日常に及び始める過程
    ▷昭和16年12月8日の開戦放送(物語の重要場面)
    ▷親戚の青年の出征と戦死    ▷大阪大空襲による燃え上がる空
    ▷戦後、復興した奈良の街で戦争と平和に思いをはせるしげ君の姿

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