【法学部】安枝亮 奈良県警本部長が警察官をめざす法学部学生に講義

　12月22日、法学部の特殊講義「警察組織と警察実務」において、奈良県警察の安枝亮県警本部長による講義が行われました。同特殊講義は、講義のうち7回を奈良県警察の各部署の現職警察官にご担当いただくという「実学の帝塚山大学」ならではの実践的な内容が特徴です。当日は、警察官をめざす法学部の学生約25名が、警察組織の実際の活動や県内の犯罪事情について理解を深めました。

　安枝本部長は、「安全・安心の確保のため警察が果たす役割」と題した講義で、高齢化社会を背景に県内でも増加している特殊詐欺や交通事故について解説。また、手口がますます巧妙化するサイバー犯罪についても触れられ、被害を発生させないために県警が推進している対策についても詳しく紹介されました。

　「安心・安全な奈良の実現」のためには、警察官の職務執行力を強化すると同時に、地域住民と一体となる防犯体制を作り上げることも重要であると強調されました。特に、奈良県警の取り組みの柱のひとつとしてあげられる特殊詐欺対策においては、ハード面とソフト面（人）、そして市町村などの自治体が連携する必要があるとの認識を示され、学生にも奈良県警の取り組みに関心を持ち、積極的に情報提供してほしいと呼びかけられました。

　その後の質疑応答では、学生1人ひとりの質問に丁寧にお答えいただき、最後は警察官をめざす学生に激励の言葉をかけて講義を締めくくられました。