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2023年1月6日(金)

お知らせ

【法学部】最新の住宅防犯技術を学ぶ防犯ボランティア講座 「住宅防犯研究の最前線」

12月1日、積水ハウス株式会社の総合住宅研究所所属の研究員を講師に招き、「住宅防犯研究の最前線」と題した講義を行いました。本講義は、今年で9年目を迎えた奈良県警察本部との連携講座「防犯ボランティア講座」の一環で実施したもの。警察官や行政職をめざす法学部の学生が、市民の安全を守る警察や行政の活動と並び重要とされる自主防犯活動について、現職警察官や専門家から実践的に学びます。

全15回の講座の9回目にあたる本授業では、住まいへの侵入を阻む防犯仕様「守る防犯」、見た目で侵入の難しさをわからせる「見える防犯」、万が一の場合には異常を知らせる「知らせる防犯」の3つのカテゴリーに分けて、最新の住宅防犯技術について詳しく解説。窃盗犯の侵入手段や狙われやすい住宅などについてのクイズを通じて、学生は昨今の防犯事情について理解を深めました。

4種類のガラスの上から鉄球を落下させ、割れるまでの高さを比較する「ガラス強度実験」には学生も参加し、ガラスの種類や特性によって使用適性が異なることを学びました。実験によると住宅侵入防止に最も向いているのは、ガラスの間にシートを挟んだ「合わせガラス」。最も割れにくい「強化ガラス」がハンマーの一撃で粒状の粉々になってしまうのに対し、「合わせガラス」は「強化ガラス」よりも低い高さでひびが入るもののハンマーでも貫通穴が開きづらいため、住宅侵入を断念させるのに有効であるとの解説がありました。

ハンマーでガラスをたたいた学生は、「力いっぱいハンマーを振り抜いたつもりだったが、なかなか穴が開かなかった」と、最新の防犯技術に感心した様子を見せ、「今日の講義を聞いて、いつも一つしかかけていない自宅の玄関の鍵を二つともかけなければと思った」と話しました。