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2021年2月6日(土)

イベント・講座

【学長プロジェクト】川柳コンテストの最終審査会を行いました

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新型コロナウイルスの影響により、社会全体において「新しい生活様式」に即した生活を送らざるを得ない中、このようなときだからこそ、学生・教職員に帝塚山大学の一員として「つながり」を感じてもらいたいと企画した「川柳コンテスト」。「コロナとわたし」をテーマに11月から募集を開始したところ、136名の学生や教職員から481句もの応募作品が集まりました。

(1)テーマ性 (2)共感性(3)表現性(4)独創性 の観点をもとに一次審査を通過した70作品の最終審査を、2月4日、奈良・東生駒キャンパス 会議ホールで実施。蓮花学長を審査委員長に、奈良新聞で川柳大会の選評委員を務める居谷真理子氏を迎え、総勢8名の審査員が最終審査に臨みました。

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最終審査は、一次審査通過70作品を審査員の合議で20作品に絞った後、投票により各賞を決定するという方式で行われました。壁に掛けられた作品が詠み上げられるごとに、審査員からは率直な意見や感想が飛び交い、丁寧な講評が加えられました。2時間以上に及ぶ合評の結果、選ばれたのは、グランプリ1作品、特選2作品、入選6作品に併せ、学長賞と審査員特別賞各1作品の計11作品。いずれも、学生らしい感性と発想力が光る力作ぞろいです。

受賞作品については、審査員の講評とともに後日ホームページのニュースで発表の予定です。

【蓮花学長(審査委員長)による総評】

コロナ禍でのオンライン授業、外出自粛など慣れない生活に向き合う不安や苦労を題材にした句だけなく、コロナ後の前向きな未来について詠まれたものも多く、すべての応募作品から学生のリアルな日常や心情が浮かび上がってくるようだった。今回のコンテストでは、川柳の定型(五・七・五(十七音節))から多少外れていても、学生らしさや帝塚山大学らしさが表現されていると感じられたものも選出している。また、選外となった作品も、学生の気持ちが伝わってくるという点では受賞作と遜色なかった。

【居谷真理子氏(外部審査員)による総評】

全体として穏やかで品の良い句が多く、学生の瑞々しい感性が随所に感じられた。伝統川柳の観点から、奇をてらったり笑いに走ったりする句ではなく、時代を超えても変わらぬ人の想いが伝わってくるものを入選作とした。日常生活を扱った秀句に恵まれた一方で、今の社会や世相、政治などを、若者ならではの視点で切り取った句がもっとあってもよかったのかもしれないと思う。これからも自由な発想で川柳を楽しんでもらいたい。