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2016年3月22日(火)

お知らせ

公開講座「満洲における能楽―能舞台を中心に―」を開催(平成27年度科学研究費助成事業 研究成果地域還元報告会)

3月19日(土)、平成27年度 科学研究費助成事業研究成果報告会公開講座を、奈良・東生駒キャンパスにて行いました。

本講座は、科学研究費を受けて研究した成果を、報告会を通じて社会へ還元することを目的に開催している講座で、今回で7回目を迎えます。

今回の講座は、本学経済学部の王 冬蘭教授が『満洲における能楽―能舞台を中心に―』というテーマで研究成果の報告を行い、多くの方々に受講いただきました。

王教授は、戦前から1945年まで、日本の植民都市であった大連及び「満洲」の日本人社会において、能の稽古や上演が絶えず行われ、大連と撫順では常設の能舞台も作られていたことを、当時の映像や写真などを交えて解りやすく解説しました。

また、報告会後は場所を移動し、当時の大連の地図や収集した貴重な資料を閲覧していただきました。受講者の中には、幼少期に満洲から引き揚げされた方や両親が満洲に住んでいた方もおり、王教授を中心に、能の文化や当時を偲ぶ話しに大変盛り上がっていました。

受講された方からは、「満州の文化の一端が伺えて大変良かった」「写真資料があり、とても理解しやすかった」など、多数のご感想をいただきました。

王教授の講演の様子

貴重な資料をご覧いただきました