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2015年12月15日(火)

お知らせ

「仏像写真家 永野太造展」を開催しました

この度、奈良を拠点に活躍した仏像写真家:永野太造氏が撮影したガラス乾板約7,000点が学校法人帝塚山学園へ寄贈されることになりました。

これを記念して、12月12日(土)、13日(日)の2日間、奈良県文化会館にて「仏像写真家 永野太造展」を開催する運びととなりました。

12日(土)午後には記念講演会が開催され、第1部では、鷺森浩幸 文学部教授・帝塚山大学奈良学総合文化研究所長の講演「文化史から紐解く奈良」が開催され、文化史上の奈良、文化史からみた奈良学の意義についてお話しされました。第2部では、服部敦子 文学部講師・帝塚山大学附属博物館学芸員が「写真家・永野太造氏の軌跡」と題して、代表的な永野氏の作品を貴重なスライドを交えて解説されました。

本学は、故青山茂氏(本学短期大学名誉教授)が提唱した「奈良学」の流れを受け継いだ教育・研究を展開しており、この取り組みにより見出された魅力を「新・奈良学」「奈良の文化・再発見」として情報発信していく予定です。

貴重な資料の寄贈を機に帝塚山大学としては、奈良学総合文化研究所と同大学附属博物館が中心となり、この永野太造氏が撮影したガラス乾板の調査・研究を通じて、仏像美術の新たなる価値の発見をめざすとともに、更なる奈良が持つ魅力の創造に繋げるため、ガラス乾板の整理・分類を行い画像のデジタルアーカイブ化を推進することとしています。

また、全学的に奈良をフィールドとし、日本における奈良、世界における奈良、奈良にみる日本、奈良にみる世界を考える、人文社会・自然科学を横断する学際的研究と位置づけたいと考えています。

貴重なガラス乾板の数々が展示されました

岩井学長による記念講演会開会挨拶

鷺森教授による講演

服部講師による講演