2015年1月28日(水)
お知らせ
【文学部日本文化学科】写真撮影講座を開催しました(考古学実習B)
1月22日(木)、本学考古学研究所演習室において、文学部日本文化学科の「考古学実習B」の一環として、特別に写真撮影講座が開催されました。
講師として、プロカメラマンの佐藤右文さん(アートフォト右文代表)と、株式会社アクセスの湯地健一社長、田中充さんをお招きし、写真撮影の意義や目的、カメラの構造・歴史などの基礎知識、最新の撮影技術などを実習を交えて詳しく解説いただきました。
同実習を担当する清水昭博准教授(本学考古学研究所長・本学附属博物館長)と共に、発掘現場等での撮影で活躍されている佐藤さんからは、「考古学において写真撮影は、記録という意味で非常に大切。未来の人に向けて、メッセージを送る意義がある。いつ、どのような写真を撮影するときにも、何のために写真を撮るのか、目的をもって撮影する心構えが大切」というお話がありました。
古いカメラから新しいカメラまで、いくつものカメラを手に取りながら、歴史的な変遷をどのようにたどってきたのかをプロならではの視点で解説され、学生は熱心にメモを取り、聴き入っていました。
最新の撮影技術・3Dモデリング技術の紹介として、株式会社アクセスの田中さんから、鬼瓦の3D映像や3Dプリンターで作成されたモデルの解説がありました。
被写体をあらゆる角度から撮影し、3D画像を生成するアプリを用いることにより、さまざまな角度から立体的に被写体を観察できる技術を目の当たりにし、歴史・文化とITが融合した新しい考古学の形が見られました。

最後に、全員で記念撮影ということで、普通のカメラによる集合写真ではなく、マルチコプターによる空撮での動画による記念撮影が行われました。
株式会社アクセスの湯地社長自ら操縦するラジオコントロールマルチコプターの飛ぶ姿を見た学生たちは、驚きの表情を見せつつも、非常に興味を惹かれた様子でした。
マルチコプターは、GPS制御による位置指定なども行うことができ、人の手では撮影ができない高い位置からの全体を撮影する映像を撮るために、発掘現場などで欠かせない存在になっているというお話でした。
撮影の歴史と基礎知識を学び、実際に現場で活用されている最新の技術を手にして学ぶことができる、まさに「実学の帝塚山大学」が体現された写真撮影講座でした。