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2012年5月28日(月)

プレスリリース

古代大和紐解く― 「近年の聖徳太子研究について」5/30(水)、「卑弥呼の布」6/13(水)開催

帝塚山大学は、生駒市図書館と共催で次の公開講座を開催します。

今年のメインテーマは、「古代大和を紐解く」。世界文化遺産の地「奈良」に焦点をあて、帝塚山大学奈良学総合文化研究所研究員が、古代大和についてそれぞれの切り口で講義を行ないます。

<講座概要>

1回「近年の聖徳太子研究について」

日本古代史のなかで、聖徳太子ほど著名な人物はほかにいないでしょう。研究のうえでも、古くからの非常に豊かな蓄積があり、さまざまに論じられています。近年でも、マスコミなどでその名前を聞くことがしばしばあります。聖徳太子について、新たな議論が提起されているからです。それは聖徳太子否定論ともいうべきもので、大きな話題となっています。聖徳太子否定論を中心として、改めて近年の聖徳太子研究の動向をふり返り、それに対して、私見を交えて、いくつかの評を加えてみたいと思います。

日 時:5月30日(水)14:00~15:30

講 師:鷺森 浩幸(帝塚山大学奈良学総合文化研究所所長・同大学人文学部教授)

 

2回「卑弥呼の布」 

平成8年、天理市の下池山古墳(3世紀末)から、大型の鏡に付着した経縞織物が発見されました。ほとんど絹であるが全面に麻が混在するという、類例のないしかも高品質な織物です。これは古来「倭文(しつ)」と呼ばれ神事に特化した、麻の経縞織物に関わるものではないかと考えられます。
卑弥呼が魏に献上したと伝えられる「班布」は経縞の麻織物を示していると思われ、この出土布と同様のものである可能性が高いのです。

日 時:6月13日(水)14:00~15:30

講 師:植村 和代(帝塚山大学奈良学総合文化研究所研究員・同大学現代生活学部教授)

 

帝塚山大学奈良学総合文化研究所とは・・・

帝塚山大学奈良学総合文化研究所は、奈良の文化的事象に関する研究を行い、情報発信をはかる「奈良学」の趣旨に鑑み、広く日本文化研究を推進し、学術文化の進展に寄与することを目的に、2006年に帝塚山大学に開設しました。

 

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