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博士前期課程は、心理学の科学的側面と実践的側面を重視した研究能力を養い、科学的アプローチ、地域での実践活動、学際研究及び国際交流という4つの方針を軸に研究を推進することで、現代社会における心理社会的な諸問題を解決するための提案や対処のできる高度な専門職業人を養成することを目的とする。
※心理学専修では、現代社会の心理科学専門家として必要な知識や技能を習得し、問題解決を実践できる人材の養成を目指す。臨床心理学専修では、地域社会や社会システム全体での心のケアとサポートの専門家として活躍できる人材の養成を目指す。
博士後期課程は、自立して研究活動を行うに必要な心理学の科学的側面と実践的側面を重視した高度な研究能力及びその基礎となる豊かな学識を養い、科学的アプローチ、地域での実践活動、学際研究及び国際交流という4つの方針を軸に更なる研究を推進することで、現代社会における心理社会的な諸問題を解決するために提案や対処のできるより高度な専門職業人の養成や心理科学の専門的研究者を養成することを目的とする。
本研究科では、「心の時代」における人間と社会の問題に正面から取り組むことを目指している。家庭や学校現場での児童虐待やいじめ、高齢社会における介護や雇用、科学技術の発展に伴う事故や災害の問題など、現代社会は多くの解決困難な諸問題に直面している。一方で、近年の生命科学の発展に伴い、人間の精神活動に関する神経科学等の貢献も大きく、心理学の知見が他分野でも取り入れられるなど、学際的な研究教育活動が幅広く行われるようになってきた。
そこで本研究科では、心理学の科学的側面と実践的側面の両者を重視して、心理学を中核とする人間行動研究を基盤として問題解決を図ることを目指し、1)科学的アプローチ、2)地域での実践活動、3)学際研究、及び4)国際交流という4つの方針を軸に研究を推進することで、現代社会の諸問題を理解、解決できる高度な専門的職業人や研究者の養成を目的としている。
本研究科の専攻は「心理科学専攻」とし、博士前期課程及び博士後期課程を設置している。とくに博士前期課程には、人間行動のメカニズムの理解や社会問題の理解と解決を目標とした「心理学専修」と、人々の精神的健康の問題解決に寄与する「臨床心理学専修」の2専修を置いている。
心理学専修では現代社会の心理学専門家や研究者として必要な資質を習得し、問題解決を実践できる人材の養成を目指して、健康心理士や主任交通心理士、応用心理士などの養成に必要な専門科目群を配置している。
コースワークとして、両専修共通の【心理科学基礎研究群】を設け、心理科学基礎研究科目Ⅰ群科目では「心理科学基礎論Ⅰ」、Ⅱ群科目では「心理統計法特論」を必修科目としている。また、各専修の方向性に応じた、より専門性の高い基礎研究科目を配置し、基礎研究科目として「心理学文献講読演習Ⅰ・Ⅱ」や「心理基礎実習」、「心理応用実習」という基幹科目を履修する。次いで心理学専修Ⅰ群科目では「神経生理学特論」や「知覚心理学特論」などの人間行動のメカニズムを理解する科目群とともに、「社会心理学特論」や「交通心理学特論」のように社会的行動の問題理解と解決に関わる科目群を配置している。心理学専修Ⅱ群科目では、「認知心理学特論」や「対人行動学特論」など専門性の高い科目を配置するとともに、将来の職業志向に応じて「老年心理学特論」、「健康心理学特論(心の健康教育に関する理論と実践)」、「産業心理学特論(産業・労働分野に関する理論と支援の展開)」などの科目を配置している。
リサーチワークとしては、修士論文作成に向けて個々の学生の研究を指導するために、社会心理学や人格心理学、知覚心理学、交通心理学に関する「特別演習Ⅰ・Ⅱ」を設置し、高度な研究実践能力を修得させている。
臨床心理学専修では地域社会での心のケアとサポートの専門家として活躍できる人材を養成することを目指しており、かつ公認心理師(国家資格)および臨床心理士(第一種大学院に指定)の受験資格取得に必要な専門科目群を配置している。
コースワークとしては、心理学専修と同様に、「心理科学基礎論Ⅰ」および「心理統計法特論」を必修科目としている。また、基礎研究科目として「臨床心理学特論Ⅰ・Ⅱ」や「臨床心理面接特論Ⅰ(心理支援に関する理論と実践)・Ⅱ」、「臨床心理基礎実習」、「臨床心理実習Ⅰ(心理実践実習(基礎Ⅱ))・Ⅱ」などの基幹科目を履修する。次いで、臨床心理Ⅰ群科目に「精神医学特論(保健医療分野に関する理論と支援の展開)」などの医学系科目を配置し、臨床心理Ⅱ群科目に「学校臨床心理学特論」や「グループ・アプローチ特論」などの臨床心理学の専門科目を配置している。さらに地域社会との連携を深めるために「臨床心理地域援助特論(家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践)」などの科目を開講している。
リサーチワークとしては、修士論文作成に向けて個々の学生の研究を指導するために、「臨床心理学特別演習Ⅰ・Ⅱ」を設置し、高度な研究実践能力を修得させている。
博士後期課程においては前期課程における研究をさらに発展させ、かつ深化させるために、特殊講義や特殊研究を開講し、そこでの指導によってカリキュラム・ポリシーを実践している。リサーチワークとコースワークのバランスをとるために社会心理学、人格心理学および臨床心理学の「特殊研究」と、それぞれの特殊研究に対応した「特殊講義」を設置しており、わが国の心理学分野の高度職業人および心理学研究者を育成するための特色のある構成となっている。
本研究科は、地域や企業の心理学に関わる高度職業人や専門家(心理職、技術職、研究職)、公務員、スクールカウンセラー、産業カウンセラーなどとして地域に貢献できる人材を養成している。
博士前期課程の心理学専修では主任交通心理士や応用心理士などを目指すことができる。また、臨床心理学専修では要件を満たすことで、公認心理師および臨床心理士の受験資格が取得できる。
博士後期課程では、研究職や技術職などの進路を目指すことができる。
1.博士前期課程
研究科 | 専攻(専修) | 選考日 | 合格発表日 | ||
---|---|---|---|---|---|
秋季募集 | 春季募集 | 秋季募集 | 春季募集 | ||
心理科学 | 心理科学(心理学) | 2024年 9月12日(木) |
2025年 2月13日(木) |
2024年 9月19日(木) |
2025年 2月20日(木) |
心理科学(臨床心理学) |
2.博士後期課程
研究科 | 専攻(専修) | 選考日 | 合格発表日 |
---|---|---|---|
心理科学 | 心理科学 | 2025年2月13日(木) | 2025年2月20日(木) |