帝塚山大学出版会
書籍の紹介
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『東アジアの瓦当文化』は2009年に韓国で刊行された同名の書を日本語に翻訳したものである。原著者である柳宗昌氏は現在、韓国ソウルにある柳琴瓦当博物館の館長であるが、長年、「検事」を務められた異色の瓦研究者である。
本書は約3000年前に中国ではじまった東アジアの瓦の歴史を実物の瓦を鮮明なカラー写真で掲載し、丁寧に解説しており、東アジアの瓦を知ることのできる格好の概説書といえる。本書によって、中国、朝鮮半島、日本の瓦の歴史とともに、瓦を通して、東アジアの歴史、文化が非常に深い関係にあることを改めて理解することができるであろう。
日本語版『東アジアの瓦当文化』の出版によせて 2
はじめに 4
第一部 中国瓦当の変遷 10
一.西周の瓦当 15
二.春秋戦国時代の瓦当 19
一.東周の瓦当
二.統一前の秦の瓦当
三.斉の瓦当
四.燕の瓦当
三.秦・漢の瓦当 39
四.魏晋南北朝時代の瓦当 55
一.呉晋南朝の瓦当
二.魏晋北朝の瓦当
五.隋・唐の瓦当 91
六.五代・宋・遊牧民族国家の瓦当 101
一.五代と宋の瓦当
二.遼・金・元の瓦当
七.明・清の瓦当 109
第二部 韓国と日本の瓦当の源流 116
一.高句麗の瓦当 119
二.百済の瓦当 137
三.古新羅の瓦当 145
四.統一新羅瓦当の源流 153
五.渤海・高麗・朝鮮の瓦当 163
一.渤海の瓦当
二.高麗の瓦当
三.朝鮮の瓦当
六.日本の瓦当 173
後 記 184
参考文献 189
訳者あとがき 194