帝塚山大学出版会

書籍の紹介

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夫婦の氏をめぐって―歴史的背景と課題―

井戸田 博史(著)

  • ISBN:978-4925247351
  • 発行年月日:2025/5/10
  • 商品の寸法:A5判・419項

価格:3,960(税込)

内容紹介

今日の元号ブーム・令和人気の陰に三度の廃絶危機があった。終戦直後の元号無 用論・GHQの元号法案拒絶、独立回復直前の「元号廃止・西暦採用」の動き、昭 和54年元号法制定をめぐる騒動である。元号は天皇制に結びつくだけに厳しい対立があった。本書は戦後の元号がたどった三度の廃絶問題を法史学的視点から客観的に明らかにした。焼却を免れた貴重な資料、GHQと日本政府の折衝「極秘メモ」や秘蔵の珍しい写真を紹介している。

現在、国論を二分している選択的夫婦別姓制について、類書にはない歴史的背景を全般的に明らかにしている。現行の夫婦同氏制になる以前に、わが国では長い夫婦別姓(「妻は異性の人」「妻は所生の氏を称する」)の歴史があった。課題として、姓か氏か、選択的ならばよいのか、立法事情の大きな変遷、夫婦別姓では必然的に親子別姓が生ずる点、婚姻前の氏(旧姓)の通称について、夫婦別姓は戸籍制度を破壊するのかなどを取り上げている。 

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