帝塚山大学出版会
書籍の紹介
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英国における犯罪被害者補償計画は1964年に開始されている。この計画に基づいた犯罪被害者支援はコミュニティや法廷においてボランティアや有給ワーカーによって提供されている。1970年代に支援機関として設立された被害者支援団体(Victim Support)(独立した慈善団体)は、英国全島のすべての地方をカバーする全国的ネットワークを持つまでに成長してきている。被害者支援団体は、法廷では証人支援計画を運営、一方では、内務省から相当な額の財政支援を受けている。こうした英国政府の理念や経済的、情緒的、実際的支援の内容は、わが国において適用することも十分に可能である。
本書はこうした「犯罪被害者のニーズをより満足する」ための英国政府のビジョンや犯罪被害者支援に関する方針を提示したものであり、犯罪被害者支援に取り組んでいる人々には格好の参考文献となるであろう。
2005年12月発行の英国政府刊行物「Rebuilding Lives: Supporting victims of crime」の邦訳。
日本語版の上梓にあたって
大臣の序文
本書の要約
成功と挑戦
被害者支援に対する我々のアプローチの発展
第1章 達成と挑戦
我々の目標
我々の達成
挑戦
第2章 犯罪被害者に対する経済的支援
犯罪被害者補償計画
背景
どのように計画は運営されるか
結論
第3章 犯罪被害者のための情緒的及び実際的支援
1 .被害者は何を望み、どのような理想的状態を必要としているか
2 .現在の状況
3 .未来においてどのようなサービスが提供されるべきか
第4章 犯罪被害者に対する支援とサービスの直接提供
被害者に対するサービスを直接提供するにあたっての基軸段階
犯罪被害者支援に対する私的部門との協働範囲
第5章 協議事項
経済的支援
情緒的及び実際的支援
支援の直接提供
付録1 協議文書について
付録2 協議規準
付録3 調整インパクト評価
付録3 a 義務補償支払い額の経過 2004/05年