帝塚山大学出版会
書籍の紹介
MENU
「わたしの将来の希望は、教師になりたいと思っています」
……こんな日本語、書いていませんか……
パソコン等の情報機器が発達し、また、国際化が進展した現代において、たしかな日本語の表現力を持っていなければ、自分の思いや考えを的確に発信することはできません。
本書は、主に大学生を対象として、日本語の文章を書くのに必要なことがらやルールをふまえ、豊富な実践演習を重ねることによって、「文章力」を伸ばすことを目的に、段階的に構成されています。
平成21年3月刊行の同書「大学生のための日本語の基礎-表現編-」の姉妹編となる本書。かなづかいや漢字の読み書きにとどまらず、たとえば、地図を持たない相手に、ある地点から目的地までの道順を案内する演習や長文を制限字数内に要約するトレーニング等、充実した内容構成となっています。
また、レポートの書き方や発表の仕方等にもふれており、講義で出された課題への活用だけにとどまらず、将来にわたって必要となる日本語力を鍛える内容となっています。一方、近年大学で積極的に取り組まれている「初年次教育」における教材としても活用でき、実際に本学でも学生の講義用テキストとして採用しています。
本書の構成は問題演習だけではなく、コラム「ちょっと休憩」も掲載。たとえば普段何気なく口にしている「慣用表現」についても、誤った形で使用していることが多いことに気づかされます。
第1章 基礎力をつける
第1節 基本的なことがらを学ぶ
1 かなづかい
2 語彙
3 同音・同訓の漢字
4 用字
5 書き言葉と話し言葉
6 おまけ ─符号の用法─
第2節 分かりやすい文章を書く
1 読点
2 接続語
3 文の乱れ
4 表現の工夫
5 段落分け
6 おまけ ─文章作成の小ワザ─
第2章 文章力を伸ばす
第1節 情報を文章にする
1 文章の要約
2 手順の説明
3 図や写真の説明
第2節 自分の考えを文章にする
1 制限字数内で文章を作る
2 問いに対して意見を述べる
3 おまけ ─原稿用紙の使い方─
第3章 文章力を活かす
第1節 レポートを書く
1 レポートとは何か
2 テーマを設定する
3 資料や情報を集める
4 レポートの構成を考える
5 引用する
6 実際にレポートを書く
第2節 発表する
1 プレゼンテーションの手順をおさえる
2 レジュメを作る
3 実際に発表する
4 おまけ ─発声の練習─
第4章 言葉を楽しむ
第1節 常識力を確かめる
第2節 思考力を確かめる
第3節 想像力を確かめる