


本研究科においては、人間社会における生活集団に共通の価値観を反映した物心両面にわたる創造的活動の所産である〔文化〕の基層をなす「伝統文化」の歴史的展開と特質について、「民俗学」「考古学」「美術史学」「歴史学」それぞれの学問における深い研究を基礎に、相互に有機的関連をもたせて総合的に研究・教育を行う。
博士前期課程においては、日本伝統文化の研究を民俗学、考古学、美術史学および歴史学を中心とした4つの分野で構成し、有形文化とともに無形文化の研究・教育を行う。民俗学に関する分野で「民俗学演習」を軸に、「民俗学特論」「民俗芸能特論」「民俗宗教特論」「民俗技術特論」の各講義科目を置く。
考古学に関する分野には、演習科目として「考古学演習」を配し、「歴史考古学特論」「原史考古学特論」「古代仏教史特論」「都城史特論」の各講義科目を置いている。
美術史学に関する分野には、「美術史演習」を軸に、「美術史特論」「絵画史特論」「彫刻史特論」「工芸史特論」の各講義科目を置く。また、歴史学に関する分野には「古代史演習」「中世史演習」の演習科目を配し、「古代史特論」「中世史特論」「近世史特論」「都市社会史特論」の各講義科目を置いている。そして、これらの4つの分野に関連する科目として、「演劇学特論」「古典文学特論」「東アジア文化交流史特論」の各講義科目を整備している。
このほか、平成18年度より「奈良学特論」を開講。歴史学・考古学・民俗学・美術史・芸能史・文学などの広範な領域を対象とするが、「地域性」と「国際性」を持ち合わせた「奈良学」の視点に立ち、これらを総合的に学ぶことで分野を越えた広い視野を養うことを目標とする。飛鳥地域や奈良市周辺をはじめ対象となる地域を定めて、所在する有形・無形文化財に直接学ぶ機会を持つため、とくにフィールドワークを主体として進められる。
博士後期課程においては、前期課程における研究をさらに発展させ、かつ深化させるために、「民俗学特殊研究」「寺院史特殊研究」「仏教美術史特殊研究」「古代文化史特殊研究」および「中世文化史特殊研究」の各研究指導科目を置き、博士学位論文の作成指導を行うとともに研究推進に必要となる関連講義科目として「民俗芸能特殊講義」「民俗宗教特殊講義」「東アジア文化交流史特殊講義」「東洋美術史特殊講義」「演劇学特殊講義」および「古典文学特殊講義」を置いている。このような構成は他に類をみない特色あるものである。
日本伝統文化専攻では、日本伝統文化を総合的かつ体系的に究明し、有形文化や無形文化の探求を通して、日本伝統文化に関する高度な専門職業人の養成や学際的視野に立つ研究者の育成を行う。
3つのポリシー(ディプロマ、カリキュラム、アドミッション)(PDF:63KB)![]()
学生各人の希望する専攻ならびに研究課題に応じてそれぞれ指導教授を定め、学位論文の作成等の研究指導を行う。指導教授以外の教員も学生の研究に積極的に助力する。
学力優秀な学生に対して、研究助成的意味をもつ経済的援助として、日本学生支援機構のほかに、本学園独自の奨学金制度がある。
また、私費外国人留学生には、学費減免制度がある。(入学後、この制度の適用を受けようとする者は、出願時に人文学部・人文科学部事務室に問い合わせること)
学力優秀な学生に対して、研究助成的意味をもつ経済的援助として、日本学生支援本研究科においては、外国人留学生を対象に、一般受験生とは別に選考試験を実施する。ただし、外国人留学生に対しても一般学生と同様に、演習・講義は日本語で行うため、それを理解する日本語能力を必要とする。入学選考の合否判定においても日本語能力を考慮する。
博士前期課程・後期課程とも、本研究科が定める社会人選考の資格を満たす者については、一般受験者とは別に選考試験を実施する。