現代生活学部居住空間デザイン学科

建築、インテリア、プロダクトにグラフィック。
モノや空間を「デザイン」するのは面白い

建築やインテリアに興味はありますか。空間やモノをデザインする仕事にあこがれていませんか。居住空間デザイン学科では、建築士やインテリアデザイナーなど空間デザイン分野で活躍するプロフェッショナルを養成します。文系出身者でも一級および二級建築士の受験をめざせるカリキュラムに加え、まちづくりやプロダクトデザイン、グラフィックデザインなどを幅広く身につけて創造力を強化。多彩な分野のデザインを学び、さまざまな業界でデザイナーとして活躍できます。

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実学とは?

デザインで
さまざまな社会課題を
解決できるプロになる
  • 一級・二級建築士をめざし
    1年次からサポート

    1年次から建築士試験に向けた課題に挑戦し、指導を受けます。文系出身者でも一級・二級建築士の受験資格取得へ導くカリキュラムを準備。
  • デザイン学修を支える
    最新設備も充実

    約150台の製図机が整ったDESIGNLab. (デザインラボ)を完備しています。最新CADソフトを導入したコンピュータ演習室など学修環境も充実。
  • 多様なカリキュラムで
    総合的なデザイン力を修得

    建築・インテリア・プロダクト・グラフィックなどの多様なデザインを学べるカリキュラムを用意。幅広い業界で活躍できる総合的なデザイン力を養います。
  • 実際の課題に挑戦し
    解決する力を身につける

    産官学や地域連携による地域活性化やまちづくりのプロジェクトに参加。課題解決型のアクティブ・ラーニングで提案力やコミュニケーション力を磨きます。

なにを学ぶ?

デザインの感性を
身につけながら、
建築士になるための資格を取得

デザイン教育

建築から
グラフィックに至るまで
幅広いデザインを学べる
  • 1年次建築とデザインの基礎を学び、
    図面の描き方を習得する

    「住宅計画」「建築計画」「デザイン概論」など、建築やデザインの学問領域の全体像を理解します。製図の基本的な技法を身につける「製図実習」、造形の初歩を学ぶ「基礎表現実習」など、初学者向けのさまざまな実習を通じて、広くデザインについて学びます。
  • 2年次さまざまなデザインの基礎を学び、
    応用と実践につなげる

    公共施設や集合住宅など、さまざまな建築物をユーザーの目線で設計する「空間デザイン実習Ⅱ・Ⅲ」、デザイン分野で必須となるグラフィックのスキルを身につける「デジタルデザイン演習」など、1年次で学修した技術を発展させて企画・提案力を養います。
  • 3年次人の生活や社会の課題を解決する
    建築設計の技術を磨く

    より大きな公共建築物を設計する「インテリア・建築デザイン実習Ⅰ・Ⅱ」、コンピュータによる図面の描き方を学ぶ「建築CAD実習Ⅰ・Ⅱ」、さらにデータサイエンス、プロダクト、ビジュアルなどさまざまな実習を通じて、専門的なスキルと課題解決能力を身につけます。
    学内制作展
    1~3年次の実習で制作した成果物は、「学内制作展」で一般にも公開。翌年のモチベーションにつなげます。優秀な学生は表彰され、学外のコンテストに参加するチャンスもあります。
  • 4年次4年間の学びの集大成
    (卒業研究展)

    4年次には、卒業研究として論文・設計・制作の中から各自テーマを決めて研究に取り組み、「卒業研究展」で発表します。研究テーマは、建築・インテリアをはじめプロダクトデザイン、ビジュアルデザインなど自由に設定でき、作品集も刊行しています。

学びPickUp

  • インテリア・
    建築デザイン実習

    作品制作の全工程に携わり発想力・デザイン力をUP
    例えば「高齢者」をターゲットに設定し、ターゲットの視点で立地や敷地形状、動線や快適性といったさまざまな条件を検証・分析。居住者が安心・快適に暮らせる住環境の計画力と、それを図面や模型で表現する技術力を養いながら、利便性や地域の特性、芸術表現などを考慮した設計課題に取り組みます。個人またはグループで、リサーチから作品制作までのすべての工程に携わることで、柔軟な発想力とデザイン力を身につけます。
  • 3Dデザイン実習

    デジタルファブリケーション機器を用いたものづくりの知識と技術を学ぶ
    建築、インテリア、プロダクトなどのデザインにおいて、コンピュータやデジタルファブリケーション機器を用いたものづくりは急速に普及しています。2次元から3次元へのアプローチ、そしてプランを立て、モデリングからレンダリングまで行い3Dでの出力まで一貫した流れを学びます。
  • 建築CAD実習

    CADの基本操作を理解し設計・製図技術の基礎を固める
    建築設計に広く用いられている「CAD」の基本操作や特性への理解を深めます。同時に、設計・製図の基本的な知識を確認し、建築・インテリア業界での実務に必要な技能を中心に解説。CADを用いた2次元・3次元の図面作成やプレゼンテーション用の3Dモデリング、さらにはレンダリングと呼ばれる仕上げの方法を学び、実際の現場で求められる意匠計画および、CAD技能に関する実践的な技術の習得をめざします。
  • ビジュアル
    デザイン実習

    企画立案からプレゼンテーションまで行い見る人の心を動かすデザイン力を身につける
    デザイナー経験が豊富な教員の指導のもと、Illustrator®やPhotoshop®を使ったビジュアルデザインの課題に取り組みます。実際のデザイン制作を通じて、形状や色彩、伝達方法や環境などを考慮に入れたビジュアルデザインを学習します。見る人の心を動かす、提案性のある成果物を美しく完成させることを目標に、柔軟な発想力と適切な判断力、制作活動に必要な集中力を磨きます。外部のコンペティションに参加する機会も設けています。

特色ある取り組み

  • いち早く建築士資格を
    取得するための受験サポート

    設計実習の個別補習
    建築士の設計製図試験では、社会課題を設計で解決する企画力が問われます。本学科では1年次から課題解決型の設計実習を展開。さらに教員による個別対応補習を行い、きめ細かくサポートします。
    2年次までに受験指定科目を
    修了できるカリキュラム
    ほとんどの受験指定科目は1年次、2年次のうちに履修が可能。早い段階で積極的に単位を修得することで、3年次からは建築士の試験対策に集中することができ、「合格」に向け効率的に学べます。
    学内資格講座
    さらに知識を深め、「合格力」を高めるために、学内に一級および二級建築士試験受験者のためのエキスパートによる資格講座を開設。対策授業や実技指導、模試などの徹底サポートで確実に「合格」へ導きます。
  • 建築CAD検定試験で
    高い合格率を維持

    実社会から即戦力として求められる技能
    CADはコンピュータを使って図面を描く技術のこと。毎年夏に、(一社)全国建築CAD連盟が主催する「建築CAD検定試験(2級)」を学内で実施しています。毎年、全国平均をはるかに上回る合格率です。
  • 現場に触れるフィールドワーク

    建築施工現場を見学して工事の方法を体感するなど、授業で学んだ理論の理解を深めるため積極的にフィールドワークを実施しています。奈良の立地を生かし、歴史的に価値の高い建造物や美術工芸品も見学します。
  • これから社会で求められる
    データサイエンスに対応した
    専門的学習機会を用意

    建築データサイエンス教育
    近年、建築・インテリア業界では、従来の技術に情報技術を融合させ、人々の暮らしや社会をより快適に、かつ持続可能なものにするために「データサイエンス」を用いた事業が展開されています。そうした現代社会のニーズに速やかに対応するため、2023年度より新たな教育をスタートさせ、建築の基礎的知識やデザイン能力だけでなく、数理・データサイエンス分野を横断する知識を持った人材育成をめざします。以下のような「建築データサイエンス」分野の授業を加え、学科の専門性をより一層充実させました。
    • データ処理と解析
      データサイエンスの入門編として、住生活にかかわるデータを対象に、統計学の考え方と統計解析の手法を学び、情報処理能力を高めます。
    • 空間データサイエンス演習
      建築にかかわるデータから、社会に役立つ情報を引き出すためのデータ分析手法を演習形式で身につけます。
    • 空間AI基礎
      建築の空間設計の効率化にはICT・IoT・AIなどの技術導入が不可欠です。それら最新技術を取り入れるための基礎的な手法を学びます。
    • デジタル測量
      従来の建築測量の基本知識をふまえ、新しいICT技術を用いた測量を学習します。

実践的な学び

大規模高経年団地における
入居者の生活スタイル
の研究

UR都市機構 × 居住空間
デザイン学科

大規模高経年団地の
生活スタイルから
コミュニティ創出のヒントを探る

1960年代の高度経済成長期に建設された大規模団地は、入居者の高齢化や孤立化が深刻な問題となっています。2019年度から始まった独立行政法人都市再生機構(UR都市機構)との連携プロジェクトで、これまで学生は、同機構が保有する近鉄学園前駅前地区の大規模高経年団地において、入居者の交流を深めるイベントの運営や集会所の設計提案などを手がけてきました。2023年度は、さまざまな調査研究を実施し、入居者の交流の場を提案する予定です。このプロジェクトを通じて地域の課題を地域住民自身が解決できるような場や仕組みを提案できる「コミュニティデザイン」の手法を学んでいます。