常設展示


常設展示『館蔵品02』

展示/開催期間 平成16年10月12日~平成17年1月22日

考 古

軒丸瓦(百済)
軒丸瓦(高句麗)

朝鮮半島の瓦

わが国の瓦に大きな影響を与えた朝鮮半島の瓦を展示しています。 楽浪時代の甎をはじめ、高句麗・百済・古新羅・統一新羅・高麗など、朝鮮半島の瓦は それぞれの特徴をそなえていることが分かると同時に、紋様の構成や変遷を知ることができます。 各時代の軒瓦や、一部鬼瓦や垂木先瓦も展示しています。

飛鳥・白鳳の古瓦‐大和を中心に‐

崇峻元年(588)、百済から派遣された瓦博士と呼ばれる技術者たちによって日本最初の本格的寺院、 飛鳥寺の瓦はつくられます。この瓦は素弁蓮華文で百済に源流をもちますが、この飛鳥寺の造営を 契機に初期寺院においては、そのほか高句麗・古新羅の影響を受けた瓦当文様も広がりを見せます。今回展示する軒丸瓦は、飛鳥時代から白鳳時代の大和国でみられる、素弁蓮華文・連弁に1枚の 子葉を置く単弁蓮華文・複弁蓮華文です。

考古学研究所での瓦調査について

帝塚山大学考古学研究所では現在、奈良国立博物館が所蔵する斑鳩地方の古代寺院出土瓦の調査に 帝塚山大学大学院生や学生が加わり研究を進めております。展示では法輪寺の瓦の調査を行っている 様子や調査に関する資料をご覧いただいています。

美 術

和 鏡

日本における鋳鏡の歴史は古く、弥生時代・古墳時代に中国大陸より数多くの鏡が舶載されたこと に始まり、その後それらに倣って国産の鏡(製鏡)が数多く製作されました。しかし平安時代にはい ると、日本の鏡は大きな転換を迎え、従来の大陸的な文様意匠に変わって「松・山吹・桜・藤・萩 ・鶴・鴛鴦・千鳥・雁・雀・・・」などを用いた鏡が製作されるようになります。このような鏡は、 日本人にとって身近な動植物を文様意匠とすることから一般に「和鏡」と呼ばれます。

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