2013年12月16日(月)
「警察組織と警察実務」において、警備部 警備第二課長による講義が実施されました
奈良県警察とのコラボ講義「警察組織と警察実務」において、第7回となるリレー講義が12月13日(金)に行われました。
今回のリレー講義は、「紀伊半島大水害等の災害警備実施について」というテーマのもと、警備部警備第二課長の坂口正和警視に講義をご担当頂きました。
坂口警視には、警備部の概要、特に災害警備活動に関する講義をして頂きました。
講義の冒頭では、警備部の職務内容に触れつつ、警備部の概要についてお話をされ、今回の講義テーマである「災害警備活動」に関する解説に入りました。
講義の前半、導入として最初に取り上げられたのは、日本の地理的特性と災害でした。
日本は地震大国である上に、最近では集中豪雨による被害が大きいことを指摘されました。そして、法律を引用しながら法的な意味における「災害」とは何かという定義付けをされ、具体的な災害の例を示されました。
以上を踏まえて、災害と警察活動の関係に関して、具体的に解説をされました。防災行政には、①災害予防、②災害応急対策、③災害復旧があり、防災関係機関として、警察・消防・自衛隊が関係することを指摘され、警察には「即応力」があり、主として「災害応急対策」の活動にあたる旨を解説されました。
講義の後半は、平成23年の台風12号による被害に関して、奈良県警察が行った災害警備活動の初動から終了までの活動を実務に即して詳しく説明されました。実際に被害が生じた地区の上空写真を使って説明され、被害の甚大さを改めて実感しました。
終盤には、広域緊急援助隊や特別緊急援助隊 特別救助班(P-REX)、捜索救助犬、ヘリコプターを利用した活動、警戒活動についての紹介がありました。
今回の講義を通して、災害等にあっても防災関係機関の諸活動があるからこそ、我々は安心して生活できるが、他面において、一人一人が日頃からが防災・減災を意識することがいかに重要かを学べたように思います。
11月1日(金)の原山本部長の講義から始まった奈良県警察とのコラボ講義「警察組織と警察実務」も12月13日(金)で一旦終了となりますが、最後の「警察学校見学」が残っております。
警察学校見学の様子も、またお伝えしたいと思います。
《今年度の「警察組織と警察実務」リレー講義》 第1回 「警察行政の概要」〔原山進本部長〕 |
【リレー講義の最終回ということで、様々な質問にも丁寧に対応して頂きました】
《リレー講義最後の総括をする飛世学部長》