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2024年9月10日(火)

【心理学科】教育連携事業による「不登校生徒の理解を目的とした心理ワークショップ」を行いました

地域貢献は大学にとって重要な役割の一つであり、本学では「地域と国際社会に貢献することのできる人材の養成」を教育理念に掲げ、多くの教職員や学生が地域連携に取り組んでいます。

心理学部では、今年度、発達障害臨床心理学演習(ゼミナールⅡ)を履修する4年生4名が、奈良市立二名中学校の協力を得て、中学校教員を対象とした心理ワークショップを実施しました。
このワークショップは、学生たちが卒業研究として取り組んでいるもので、不登校状態にある生徒の気持ちをカードで提示し、参加者が教師役と生徒役になって役割交代をしながらロールプレイを行う、カードゲームの要素を取り入れています。ロールプレイを行った後に、体験して感じたことや考えたことを4~6名程度のグループで意見交換します。
グループワークでは、心理学部で培ってきた心理学の知識やコミュニケーション力を発揮して、4年生がファシリテーターを担い、中学校の先生方とロールプレイや意見交換を行いました。

参加された先生と学生の感想を一部ご紹介します。

(先生)「とても一生懸命頑張っている学生の皆さんに勇気づけられました。ありがとうございました。」

(先生)「気持ちに寄り添った傾聴はすごく難しいと改めて感じました。問題を解決する以外にもふとした一言で、生徒の気持ちを軽くすることができることもあると感じました。」

(学生)「研修を通して、実際に学校で取り組まれていることについてもお話を聞くことができ、とても貴重な機会になった。先生方から意見を活発に出していただきながら楽しんで取り組んでくださったのでこの研修を行うことができて良かった。」

(学生)「教職員の方が考える生徒との距離感や考え方、気づきを聞かせていただきとても貴重なご意見を頂戴することができた。」

心理学部では、これからも心理学の学びを活かして、地域のさまざまな機関と連携しながら、「実学」を大切に、実践の力を育んでまいります。
参加してくださった先生方のご協力に、心より感謝申し上げます。

ワークショップの進め方を説明

ルールの説明

先生と学生とでグループワーク