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2023年3月27日(月)

【大学院心理科学研究科】心理科学への道(6) 心理科学研究科の成果

   ここまで、大学院心理科学研究科開設10周年をふり返ってきましたが、このシリーズの最後は、大学院生のみなさんの活動成果を中心にまとめてみたいと思います。

 平成24(2012)年4月の開設後、平成26(2014)年には研究科初の修士が、そして平成27(2015)年には初の博士が誕生しました。また、大学院生のみなさんの研究活動も盛んで、学会発表や論文掲載はもちろんのこと、国内外の学会(アメリカ社会心理学会、日本心理学会、日本社会心理学会、日本応用心理学会、認知神経科学会ほか)でさまざまな賞を受賞しています。

 平成29(2017)年には、人文科学研究科臨床社会心理学専攻時代からの通算で臨床心理士資格試験合格者が100名に到達し、令和4(2022)年には公認心理師資格試験合格率100%という快挙を果たしました。資格を取得したみなさんは現在、心理臨床家(カウンセラー)として各方面で活躍しています。そのほかにも、研究者や企業人として頑張っている人もいます。

 さらに、心理科学研究科は地域との連携にも積極的に取り組み、奈良県主催の「県内大学生が創る奈良の未来事業」において、平成27(2015)年には「不登校の子どもたちに大学生ができること~大学間の垣根を越えて~」が優秀賞を獲得し、令和4(2022)年には「子どもたちの心の健康をサポートする〜心理教育アプローチの活用〜」が最優秀賞を受賞しましたが、いずれも大学院生が関与しています。そしてこれらの事業等を通じて、大学院生のみなさんは地域貢献の実績を積み上げてきました。

 わたしたち心理科学研究科は、「現代社会における心理社会的な諸問題を解決するための提案や対処のできる高度な専門職業人・専門的研究者を養成する」ことを人材養成目的として掲げていますが、これからもそのような人材を育てるべく、教職員一同、邁進していきたいと思います。10周年から次の時代へと踏み出した心理科学研究科にどうぞご期待ください!

photo1:次の時代へ、さあ開け!(2月7日撮影)