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2023年3月7日(火)

令和4年度 心理学部退職教員の最終講義を開催しました

心理学部では、蓮花一己教授、川合悟教授、花田百造准教授の3名の先生方が今年度末をもって本学をご退職されます。長年にわたって本学を支えてこられました先生方への感謝と敬意を込めて、去る3月2日(木)に最終講義を開催しました。

花田先生は、法務省管轄の刑務所や少年鑑別所等で30年以上にわたり、法務技官として勤務された後、平成27年より本学心理学部に准教授として着任され、8年間にわたり教育、研究に携わってこられました。その豊富な実務経験を活かした特色のある講義内容や、穏やかで飄々としたお人柄から、花田先生は学生からの人気が極めて高いです。当日は「『犯罪者』となるには」というテーマでご自身のこれまでのキャリアを踏まえてお話頂きましたが、ユーモア溢れる言い回しに会場は時折笑いに包まれていました。

川合先生は知覚・認知心理学がご専門で、「大きさ―重量錯覚」に関する研究に長年従事され、本研究領域の第一人者として国内外問わずご活躍されてこられました。当日も「大きさ―重量錯覚と脳の世界」という題目で、先生のこれまで取り組んでこられた研究テーマについて非常に分かりやすくお話頂きました。本学では、心理学部長や入試実行委員長などを歴任されるなど、32年間にわたって本学を支えてこられました。また、川合先生の学生ひとりひとりと何時間でも真剣に向き合う教育姿勢は、教職員一同、本当に敬服しております。

蓮花先生は交通心理学がご専門で、高齢ドライバーの研究に20年以上従事されるなど、日本のみでなく、世界における交通心理学の研究分野をリードされてこられました。当日は「交通心理学による運転行動と事故防止の研究」という題目で、これまで取り組まれた研究について、当時の思い出話を交えつつ概説して頂きました。本学においては、36年にわたり教育及び大学運営に尽力され、その間に心理福祉学部長や心理学部長、心理科学研究科長、副学長などを歴任されるとともに、平成29年からは本学学長として6年間、大学全体の発展に大きく貢献されました。

当日は、学外・学内含め100名以上の方に会場にお越し頂き、休憩時間や終了後には先生方と思い出話に花を咲かせている様子でした。

3名の先生方が心理学部を退職されるのは非常に寂しくはありますが、先生方が築いて下さった現在の心理学部をさらに発展できるように邁進していきたいと思います。先生方に厚く御礼申し上げます。

なお、3月末に発行される帝塚山大学心理科学論集第6号には、3名の先生方の特別寄稿論文が掲載される予定です。

花田先生の最終講義

川合先生の最終講義

蓮花先生の最終講義

たくさんの方にお越し頂きました