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2022年11月18日(金)

特別講義で多様性について考えました

2022年11月15日、今年度も1年次の必修科目である「心理学基礎演習Ⅱ」では、奈良県発達障害者支援センター でぃあー センター長 森山貴司先生をお招きし、「自分を知り、他者を知り、多様な特性を理解するために」をテーマに特別講義を行いました。

「ニューロダイバシティ」と呼ばれる脳の多様性を知り、発達障害の特性の話題から、『普通とは何か』を考える機会となりました。

講義に加えて、自分のプラス(強み)とマイナス(弱み)をワークシートに書き出して、近くの席の学生同士で話し合うミニワークもあり、1年生のみなさんが互いのワークシートを見ながら、笑顔で意見を交わしていた姿が印象的でした。

「人と違うことの『違い』」=『間違い』ではない。森山先生からたくさんのメッセージをいただき、大変貴重な時間となりました。

 

受講生の感想の一部を抜粋してご紹介します。

〇森山先生の授業を聞いて特に印象に残ったことは、「普通って何だろうか」という言葉です。そして、「間違っている」のではなく、それは「違いだ」という言葉です。「間違い」になると、「普通」にしている自分たちが正しいような感じ方をしますが、「違い」だと、そういう捉え方もあるんだ、と考えることができます。今日の授業でも感情の受け取り方が違ったり、想像もつかないような返答をしたりと様々な「違い」があるということを知りました。「間違い」ではなく、「違い」という捉え方が好きになりました。

〇資料を使って自分にどれだけ神経発達症群の人がもつ共通点にあてはまるかを書いたときに、森山先生はあてはまる数が多いほど神経発達症群の人に寄り添えることができるとおっしゃっていた。自分は欠点ばかりと思っていたが、そういう考え方ができるのかと思い、話を聞くうちに、自分は他の人よりも共感できると思えた。自分の弱みを強みとして活かしたり、もとから持つ強みをさらに支援に活かしたりすることが大切であると学びました。

〇発達障がい者のことだけでなく、自分のことも知ることができました。プラス・マイナスに気づけたことで、マイナスの部分は、自分が生きやすいようにどのように行動していくか考えたいと思いました。心理学部に入ろうと思った理由の一つに「自分のことを深く知りたい」という意思がありました。今回の授業を通じてそれに一歩近づけたと思いました。

心理学部心理学科では、これからもさまざまな機会を通して、学生のみなさんの学びを応援していきます。

 

森山先生の講義

自分について知るためのワーク

近くの学生同士でディスカッション