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2022年11月8日(火)

【大学院心理科学研究科】心理科学への道(4) 心理科学研究科について

 心理科学研究科は、「心理学の科学的側面と実践的側面の両者を重視して、心理学を中核とする人間行動研究を基盤として社会問題の解決を図ることを目指すこととし、とりわけ、1)科学的アプローチ、2)地域での実践活動、3)学際研究、4)国際交流、という4つの方針を立てて教育研究を推進することで、現代社会の諸問題を理解し解決できる有能な高度専門的職業人や研究者を養成し、社会的貢献を果たすこととした。そのために、名称を『心理科学研究科』とするものである」と、その設置の趣旨と必要性を高らかに謳い、平成24(2012)年に開設されました。

 新しい研究科の専攻名は、これまでの臨床社会心理学専攻から心理科学専攻となり、博士前期課程に心理学専修と臨床心理学専修の2専修を有することとなりました。とくに心理学専修はこれまでの社会心理学専修とは異なり、社会心理学以外にも、神経生理学、知覚心理学、交通心理学の特別演習が開講されるようになりました。

  また、新たに博士後期課程が開設され、修士はもとより博士も養成できる教育研究機関へと生まれ変わりました。新しい研究科には、博士前期課程に12名、後期課程に2名が入学しました。

 平成24(2012)年7月には開設を記念して、「未来を拓く心理科学」をメインテーマに学術講演会が本学(学園前キャンパス)で開催され、同日奈良ホテルにおいて記念レセプションが盛大に行われました。学術講演会は、現在も研究科の恒例行事となっており、毎年、研究科の教員や修了生が研究成果を広く地域社会へ発信する機会のひとつとなっています。

 その後も研究科は順調に軌道に乗り、平成26(2014)年3月には、博士課程前期の第1期生(人文科学研究科時代から通算第7期)は全員無事に修了し、新しい世界へと巣立っていきました。そして平成27(2015)年3月には、研究科から初の博士が誕生しました。これは本学初の心理学系の博士でもあります。

当時、新研究科宣伝のためのパンフレットが作成されました。

開設記念学術講演会の資料(表紙)です。