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2021年11月29日(月)

帝塚山大学と心理学(8) 学生のみなさんを支援する取り組み

本学には学生のみなさんを支援するさまざまな制度がありますが、学部や学科ごとにも独自の取り組みが多く行われています。心理学部でも、学生のみなさんを支援する取り組みがいろいろと行われてきました。そのいくつかを紹介したいと思います。

※なお、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、現状とは若干異なるものもあります。

まず学業支援の一環として、平成26(2014)年度からSA制度が本格的に導入されました。SAとは“Student Assistant”のことで、下級生の授業のサポートに入る学部上級生を意味します。ちなみに、これと同様のものとして、大学院生がサポートに入るTA(Teaching Assistant)制度というものが既にあったのですが、大学院生だけでは人手不足であることや、「下級生の役に立ちたい」と志願する学部生も出てくるようになったことなどから、学部上級生にも依頼するようになりました。

 上級生がサポートに入ることで、全体的な授業の効率も高まり、受講者のみなさんの理解度も進みました。今や、この制度はなくてはならない存在となり、受講者のみなさんからも「SAの先輩がいなかったら、この授業の単位は取れなかっただろう」と、大好評でした。

 また、心理学検定の受検を奨励する目的で、平成27(2015)年度から授業外講座として「心理学検定対策講座」を開講しました。この講座は2年後の平成29(2017)年度には、「特別講義(心理学検定対策)」という科目に昇格しました。そのほか心理学検定については、平成28(2016)年度より受検料の補助や公式問題集の配付などの取り組みも行っています。ちなみに、平成27(2015)年に心理学部の心理学検定受検者(団体受検)数が初めて全国第1位となり、令和元(2019)年まで5年連続してその地位を保ちました(令和2(2020)年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、心理学検定自体が中止となりました。また、令和3(2021)年度より、心理学検定の団体受検制度がなくなりました)。

キャリア支援においては、平成27(2015)年12月に人材広告企業様より講師の方をお招きし、学部で初の試みとして、3回生を対象に「就活ガイダンス」を開催しました。この取り組みはその後、心理学部のキャリア支援の核となる「就職支援セミナー」へと発展していきます。また、平成28(2016)年度には「特別講義(キャリア形成1・2)」、「特別講義(社会と時事問題)」、「特別講義(SPI基礎・ 実践)」などの科目を、平成29(2017)年度からは「特別講義(企業研究)」を開講し、学部を挙げてのキャリア支援も本格的になりました。

さらに、平成26(2014)年度ごろからは「障がい学生への学修・生活支援」にも取り組んでおり、学生のみなさんの生活・学業・進路に対する支援は年々充実してきています。

その他、人間文化学科時代から続く、新入生対象の合宿オリエンテーションや下宿生・留学生を励ます会など、学生を支援するイベントは現在も脈々と受け継がれています。

SAの先輩によるサポート(平成29(2017)年5月撮影)

特別講義(心理学検定対策)第1回授業の様子(平成29(2017)年4月)

現在の「就職支援セミナー」の走りとなったガイダンス(平成27(2015)年12月)

下宿生・留学生を励ます会の様子(平成29(2017)年6月撮影)