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2019年5月6日(月)

【大学院心理科学研究科】本大学院修了生の野田智美さんが京都大学で博士号を取得!

本学大学院心理科学研究科の修了生の野田智美さん(4期生)が、この度京都大学より博士の学位を取得しました。大学院では森下高治教授(現名誉教授)の指導を受け、修士修了後京都大学大学院 人間・環境学研究科後期博士課程に進み、産休・育児で休学をしましたが、復帰をしてさる3月25日に授与式がありました。

学位論文題目は、「非適応的コーピングに関連する認知要因及びその神経基盤」です。共感性の低さや注意の制御などの認知的要因は非適応的コーピングと関係することが示され、神経性やせ症患者と健常者を対象に脳画像を通して分析を進めた結果が評価を受けました。今後は、非適応的なコーピングの変化を検討することで、臨床的にストレス関連疾患に対する効果的なアプローチの開発をめざすとのことです。

本学での研究成果は、日本応用心理学会の学術誌「応用心理学研究」に投稿し採択され、またMelbourneで開催されたICAP(International Congress of Applied Psychology)でも口頭発表を行いました(いずれも森下高治教授との連名発表)。さらに、Personality and Individual Differencesで日本の在職者を対象とするストレスに関する共感性の論文が掲載されました。

なお、4月からは日本学術振興会の特別研究員(RPD)として更なる研究に取り組むとのことです。

本大学院修了生のみなさんのこれからのますますの活躍に期待します。

学位授与式でお子様と一緒の野田さん

博士学位記