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2019年9月16日(月)

学部生も参加―第83回日本心理学会開催される

学部生も参加―第83回日本心理学会開催される

9月11(水)~13(金)日にかけて、日本心理学会第83回大会が立命館大学大阪いばらきキャンパスで開催されました。

学会では教員や大学院生が参加し、研究発表等を行いますが、日本心理学会には、大学学部生は無料で参加できるとのことで、心理学部のみなさんに「せっかく関西で開かれる学会だから、参加してみませんか?」と呼び掛けたところ、多くの人が参加しました。

参加した学部生のみなさんに感想などをたずねると、「正直言って発表とかを聞いていてもわからないことが多く、まだまだ自分の勉強不足を感じました」、「公認心理師の話をいろいろと聞けて勉強になりました」など、さまざまな思いがあったようです。また、発表者の先生方に果敢に質問に行くなど、探究心旺盛な一面も垣間見えました。

さらに、本学部・大学院を卒業・修了した人たちもさまざまな研究発表を行い、それぞれの分野で成長してくれている様子が窺えました。

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心理学部関係者の発表

<修了生・卒業生>

*山下雅俊さん(現所属 京都大学):H22(2010)卒、H24(2012)博士前期課程修了、H26(2014)博士後期課程修了、博士(心理学))

=公募シンポジウム=

・ライフスタイルと高齢期の脳の働き:運動や楽器演奏活動の影響(話題提供者)

=一般研究発表=

・長年の楽器訓練経験が高齢期の脳にもたらす影響:脳構造と機能結合解析による横断比較(連名筆頭)

・楽器練習介入が高齢者の神経処理効率に及ぼす影響(連名)

 

*宮川裕基さん(現所属:追手門大学 H24(2012)博士前期課程修了、H27(2015)博士後期課程修了、博士(心理学))

=小講演=

・困難に対処する心理的資源としてのセルフコンパッションの可能性(講演者)

=一般研究発表=

・「自分を思いやる」文章の特徴の検討 セルフコンパッションの筆記法における自由記述への計量テキスト分析(連名筆頭)

 

*酒井智弘さん(現所属:筑波大学大学院博後 H27(2015)卒)

=一般研究発表=

・ソーシャルスキル生起過程モデルにおけるスキルに潜在ランク理論を適用した段階的評価(連名筆頭)

 

<教員>

*蓮花一己教授(学長)

=公募シンポジウム=

・犯罪捜査と記憶2(指定討論者)

 

*水野邦夫教授

=公募シンポジウム=

・わたしをつくる,精神的健康につなげる——青年期の自己探求・形成と精神的健康の予測・支援——(指定討論者)

=一般研究発表=

・入学前の大学イメージは大学適応をどう予測するか?(単独)

・「自分を思いやる」文章の特徴の検討 セルフコンパッションの筆記法における自由記述への計量テキスト分析(連名)

 

*谷口淳一教授

=公募シンポジウム=

・「出会い」創出をめぐる心理学のもつ可能性と社会的期待;Speed Dating研究の展開(指定討論者)

=小講演=

・困難に対処する心理的資源としてのセルフコンパッションの可能性(司会者)

=一般研究発表=

・「自分を思いやる」文章の特徴の検討 セルフコンパッションの筆記法における自由記述への計量テキスト分析(連名)

・「不確かな」好感に惹かれるか?(連名)

 

*河越隼人准教授

=公募シンポジウム=

・わたしをつくる,精神的健康につなげる——青年期の自己探求・形成と精神的健康の予測・支援——(指定討論者)

 

*永石高敏専任講師

=公募シンポジウム=

・連合学習における刺激競合をめぐって(話題提供者)

学会会場

小講演で講演した修了生の宮川さんと大学院時代の指導教員(左より、森下名誉教授、水野教授、宮川さん、谷口教授)

シンポジウムで話題提供をする河越准教授

参加した学部生のみなさんと記念撮影