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2017年2月23日(木)

斎藤 環先生による「オープンダイアローグ」セミナーが本学で実施されました。

奈良市においても、ひきこもり当事者やその家族の支援が大きな課題となっています。一昨年度から奈良YMCAボランティア団体ハートハース、奈良市社会福祉協議会を中心として、長期化するひきこもりの当事者やその家族を支援するための「ひきこもりサポーター養成講座」を行っています。今回は、その一環として、2月11日(土)、12日(日)と筑波大学教授で精神科医の斎藤 環先生による「オープンダイアローグ」を学ぶ講座を本学で行いました。

「オープンダイアローグ」はフィンランドで開発された、対話を重視した、支援チーム形式による最新のアプローチです。従来の家族療法、精神療法、グループセラピー、ケースワークなどを統合したアプローチとも言えます。

11日は、理論的な説明を講義形式で実施していただき、12日は、事例をもとにして、支援チームに斎藤先生も参加して実践に近い形でのロールプレイを実演していただきました。両日ともに、本学心理学部の教員、臨床心理学を学ぶ大学院生も参加して、斎藤先生から直接学ぶことができました。また、奈良市の様々な支援機関からも参加者があり、今後の支援ネットワーク作りを話し合う機会ともなりました。

斎藤先生によるオープンダイアローグの解説