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2016年4月11日(月)

心理学部教員らが共同執筆-『心理学概論』出版される

本学心理学部の専任・客員教員と中京大学(愛知県名古屋市)の教員方との共同執筆による心理学テキスト、『心理学概論』がナカニシヤ出版より出版されることとなりました。 

同書は、「心理学の幅広い領域を網羅して解説すること」をコンセプトに、初学者から大学院レベルまで、さまざまな方々が心理学を多面的に学べるように、各専門領域の教員が執筆しました。概論書としては贅沢なほどに、基礎から応用まで充実した内容となっております。 

心理学部では、今年度より心理学概論Ⅰ・Ⅱをはじめ、多くの科目の指定・参考テキストとして採用されました。心理学部で学ぶ学生のみなさんが、心理学に対してさらに関心を深めてくれることと願っております。また、ぜひとも多くの方々にも手に取っていただき、ご高覧いただければ幸いです。 

定価:本体3,400円+税、B5判/336頁、ISBN978-4-7795-1062-5、有名書店等にて販売。お問い合わせはナカニシヤ出版(http://www.nakanishiya.co.jp/)まで。

 

=目次=

*は本学心理学部教員の執筆章です。

 

第1部 実験心理学

第1章 心理学とは何か

第1節 こころと行動:心理学の定義

第2節 心理学における研究分野の分類

第3節 心理学研究で用いられる研究方法

第4節 心理学で扱う数値

第5節 社会との関わり

 

第2章 心理学の成り立ち*

第1節 現代心理学の歴史

第2節 わが国の心理学の歴史

第3節 心理学の展望

 

第3章 神経系と認知のメカニズム*

第1節 脳神経科学と実験心理学

第2節 神経認知の過程

第3節 中枢性/精神性疲労(神経性疲労)

 

第4章 知覚過程

第1節 視覚と運動

第2節 両眼視の研究:ケプラーの網膜像と投影理論

第3節 両眼立体視の実験

第4節 ユーレスとランダムドット・ステレオグラム

第5節 両眼視の神経生理学

第6節 まとめ

 

第5章 注意と記憶

第1節 注意

第2節 記憶

第3節 おわりに

 

第6章 学習*

第1節 学習とは何か

第2節 運動学習

第3節 学習の効果

第4節 学習理論の応用

第5節 脳からみた学習

 

第7章 知覚と運動の連携*

第1節 21世紀は知覚-運動系の時代

第2節 知覚-運動系:運動のための感覚情報処理

第3節 アクティブタッチ:知覚のための運動

 

第2部 発達心理学

第8章 乳幼児の社会性の発達

第1節 基本的な概念と重要研究

第2節 理論的展開・研究の発展

 

第9章 親子関係と発達環境

第1節 はじめに

第2節 親子関係を取りまく生態/生物性

第3節 わが国における親子関係の歴史的変遷

第4節 現代の親子を取りまく発達環境

第5節 最後に

 

第10章 発達検査*

第1節 発達検査とは

第2節 発達検査・知能検査の歴史

第3節 発達検査・知能検査の種類と結果の表し方

第4節 代表的な発達検査・知能検査

 

第11章 青年期の思考・社会性の発達

第1節 はじめに

第2節 基本的な概念と重要研究

第3節 理論的展開・研究の発展

 

第12章 高齢者の心理*

第1節 高齢者の現状と加齢による心身の変化

第2節 加齢による精神機能の変化

第3節 高齢期にみられる精神疾患と心理的支援

 

第13章 パーソナリティ*

第1節 パーソナリティとは何か

第2節 パーソナリティの測定

第3節 パーソナリティを研究する

 

第3部 社会・応用心理学

第14章 社会的関係*

第1節 導入

第2節 基本的概念と重要研究

第3節 研究の発展

 

第15章 社会的影響

第1節 導入

第2節 基本的な概念と重要研究

第3節 研究の発展

第4節 まとめ

 

第16章 援助と攻撃*

第1節 導入

第2節 基本的概念と重要研究

第3節 研究の発展

 

第17章 産業

第1節 産業心理学の誕生と展開

第2節 作業研究の方法

第3節 作業パフォーマンスの評価

第4節 現代社会における生産と産業活動

第5節 組織における人間行動

第6節 快適な作業環境を求めて

 

第18章 作業と労働

第1節 人が働く理由

第2節 作業を調べる

第3節 ヒューマンエラーを防ぐ

 

第19章 組織

第1節 はじめに

第2節 基本的な概念

第3節 研究の発展

 

第20章 交通心理学*

第1節 導入と基本的概念

第2節 交通心理学の重要研究:ドライバーのハザード知覚

第3節 高齢運転者の運転行動と教育

第4節 自転車利用者の行動と教育

 

第4部 臨床心理学

第21章 発達障害をめぐる問題と臨床心理学的支援

第1節 発達障害総論:発達障害とは何か?

第2節 自閉症スペクトラム障害の心理学的特性と心理アセスメント

第3節 自閉症スペクトラム障害の臨床心理学的支援

第4節 おわりに

 

第22章 カウンセリングの手法:ロジャーズのクライエント中心療法*

第1節 導入

第2節 基本的な概念と重要研究

第3節 理論的展開あるいは研究の発展

 

第23章 心理的介入の手法

第1節 芸術療法

第2節 芸術療法としての描画

第3節 描画療法の手続き

第4節 作品を理解するために

第5節 心理検査としての描画法

 

第24章 地域援助:自殺対策を中心に*

第1節 臨床心理的地域援助とは

第2節 自殺予防対策

第3節 援助ニーズの拡大

 

第25章 産業と臨床*

第1節 労働を取りまく現状:今日の産業・就業構造の問題

第2節 労働時間をめぐる問題

第3節 働く人たちのライフ・スタイル問題

第4節 産業心理臨床の問題

 

第26章 グループアプローチ*

第1節 グループアプローチとは

第2節 グループアプローチの歴史

第3節 グループアプローチにおける効果機制