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2012年4月30日(月)

第9回帝塚山大学心理学研究会を実施しました!

  心理学部心理学科では、4月25日の13時30分より学園前キャンパスで第9回帝塚山大学心理学研究会を行いました。第9回の演者は本学心理学部教授で4月よりこころのケアセンター長も務めておられる玉瀬耕治先生にご担当頂きました。題目は「内省的発達カウンセリングについて」でした。

  発表ではまず先生の長年にわたる研究歴が紹介されました。言語条件づけ課題を用いた言語的強化の検討にモデリングを導入した一連の研究に打ち込まれ、その成果を博士論文にまとめられたこと(1982年)、「マイクロカウンセリング」の創始者であるAllen E. Ivey博士との出会い、マサチューセッツ大学への在外研究とIvey教授との交流、そして「内省的発達カウンセリング(Introspective Developmental Counseling)」の開発に至る経緯について説明されました。その後、「内省的発達カウンセリング」の概念や具体的な手続きについて紹介されました。「内省的発達カウンセリング」はカウンセラーが自己理解を深めるための方法の1つであり、過去から現在に向かって自己に起こったできごとを想起していくという手続きをとることなどが説明され、初めてこの技法について聴講した人たちもその魅力に触れることができました。発表後には、この技法の応用可能性についてなど多くの質問がありました。

  心理学部では今後も月1回のペースで研究会を開催する予定にしています。学内のみならず学外の皆様の参加も歓迎致しますので、よろしくお願い致します。

発表の様子その1

発表の様子その2

質疑応答の様子その1

質疑応答の様子その2