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2011年5月11日(水)

第1回帝塚山大学心理学研究会を実施しました!

心理学部心理学科では、4月27日の18時より学園前キャンパスで第1回帝塚山大学心理学研究会を行いました。

記念すべき第1回の演者は本学心理学部教授で、こころのケアセンター長でもある三木善彦先生が担当しました。題目は「内観療法の理論と実際~東洋で創始された内観療法が西洋の心理療法に寄与するもの~」でした。

三木先生は「内観療法」を日本中、世界中に広めた、言わずと知れた第一人者であり、1983年に奥様である三木潤子先生と奈良内観研究所を開設し、現在も面接指導にあたっています。それだけに当日は夕刻からという遅い時間にも関わらず、多くの教員や院生、学部生が聴講に訪れ、大変に熱気のある研究会となりました。発表の内容は、「内観」の実際の方法や、内観を行われた方の事例、「内観療法」の理論や精神分析療法との比較など多岐に渡るもので、研究会の参加者からは『「内観療法」についての理解が深まった』という意見が多く出ていました。

研究会終了後には懇親会も行い、こちらも大変に盛会でした。

心理学部では今後も月1回のペースで研究会を開催する予定にしています。学内のみならず学外の皆様の参加も歓迎致しますので、よろしくお願い致します。

※ 内観療法とは

母、父、兄弟など、自分の身近な人に対しての今までの関わりを、
  1.  してもらったこと
  2.  して返したこと
  3. 迷惑をかけたこと
の3つのテーマにそって繰り返し思い出すことで、自分や他者への理解・信頼を深め、また、自己の存在価値・責任を自覚する事によって社会生活の改善につなげる心理療法。

蓮花学部長より心理学研究会の趣旨説明

内観療法のさまざまな事例について紹介

会場からの質問に回答する三木先生