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2011年10月4日(火)

本学大学院生、修了生、指導教授とともに日本応用心理学会第78回大会で研究成果を発表

心理学会1.JPG9月10日(土)、11日(日)に、本学大学院生、修了生、それに心理学科所属教員らが信州大学で以下のような発表を行い、伝統のある学会で研究成果を問いました。

ポスター発表では、社会心理学専修から、谷口准教授指導のもと森下雄輔君が『リーダー・プロトタイプ像を規定する要因の特定化』、蓮花教授(学会常任理事)指導のもと南方絵里さんが『運転態度の年代変化』について発表しました。臨床心理学専修から、神澤教授指導のもと門乢清美さんが『看護学生に対するキャリアサポートの必要性について』、森下教授指導のもと修了生の古淵和佳さんが『介護職従事者におけるバーンアウトと仕事のやりがいの考察』、堀内伸起君が『自己志向的完全主義者におけるソーシャル・サポートが抑うつに及ぼす影響について』を発表しました。

単独発表としては、修了生の安原久美子さんが『聞き手と話し手の笑顔度測定における相互影響過程の移動相互相関分析』、川西沙也加さんが『ひとりでいられる能力及び基本信頼感の欠如が集団化傾向に及ぼす影響』、門有里佳さんが『大学生の悩みと相談行動に関する研究』、森本靖彬君が『共感性と孤独感および社会的スキル、ペットの有無の相互関連性について』、中西友希子さんが『興味のあるものや好きなものに対する熱心さが精神的健康に及ぼす影響』について発表しました。さらに、西村由美子さんによる『先輩看護師が新人看護師への対応に感じている職務上の困りごと』のポスター発表があり、各発表テーマも多岐にわたり参加者から大いに注目され、関心が寄せられました。

来年の大会での発表を目指し柳澤希緒子さん、平田香さん、石坂晃子さん、静隆三郎さん、心理の教授陣としても玉瀬教授も参加してくださり、院生・修了生の発表を見守って戴きました。なお、両日にわたり大学院連合メンタルヘルスセンター理事長の森下教授の呼びかけで「東日本大震災の実践、調査研究活動に関する助成のため基金」のカンパ活動に多くの帝塚山大学院生が参加し、研究助成のための基金の確保に努めました。

次に大会企画シンポジウムとして、大会委員長の信州大学内藤哲雄教授が企画・司会の『最近の若者の社会・他者との関わりの脆弱と内閉』に、新進気鋭の谷口淳一准教授が話題提供者として登壇しました。

また、自主企画ワークショップでは、『こんなにUniqueで Interesting!! 自閉症スペクトラム障害って知ってる?』をこの春本学の修士を終えた野田智美さん(京都大学大学院後期課程)が企画、話題提供者としても活躍、別のワークショップとして『東日本大震災における勤労者の心の支援を支える』を井上孝代教授(明治学院大学)企画、大林裕司氏(株式会社ジャパンEAPシステムズ)同じく企画・話題提供者のもと森下は指定討論者を務めました。

初秋の松本に帝塚山大学大学院生及び多くの教員が一同に会した大会でしたが、信濃毎日、長野日報のプレス取材もあり、地元の11日の朝刊に記事が掲載されました。とりわけ、院生の活躍は、日頃院生指導に力を入れている教員スタッフとしても大きな喜びであり、社会事象の生のテーマを扱った研究こそ、社会に還元でき発表を通じ心理学領域における社会貢献の意義を一層味わうことが出来た大会でありました。

募金活動の様子

学会会場にて