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2011年7月20日(水)

第3回帝塚山大学心理学研究会を実施しました!

心理学部心理学科では、6月29日の15時より学園前キャンパスで第3回帝塚山大学心理学研究会を行いました。第3回の演者は本学心理学部教授で心理学科主任の山本隆宣先生にご担当頂きました。題目は「疲労:セロトニン仮説からキヌレニン仮説まで」でした。

 「なんとなく疲れているけど、なぜかよくわからない・・・」。このような慢性疲労症候群に苦しんでいる人は非常に多いといわれています。山本先生は英国オックスフォード大学生化学部との長年にわたる共同研究の中で、精神疲労現象の分子神経メカニズムの解明に取り組まれ、精神疲労にはトリプトファンを引き金とする初期段階の誘発因子の作用が重要であるとするトリプトファン仮説を提唱し、カナダでの国際特許を取得されています。当日は多くの実験の様子が紹介され、疲労という目に見えない現象に影響を与える神経メカニズムについてご発表を頂きました。参加者の皆さんにとってとても刺激的な内容であり、発表中にも多くの質問がありました。

心理学部では今後も月1回のペースで研究会を開催する予定にしています。学内のみならず学外の皆様の参加も歓迎致しますので、よろしくお願い致します。

山本先生による発表

発表に耳を傾ける参加者