心理学部心理学科

人を理解し、共感する。
心理学で身につけた
コミュニケーション力ほど
強いものはない

心理学は「人の心が読める」など謎めいたイメージを持たれがちですが、実は人間の行動のメカニズムを解明し、心の仕組みを理解するデータサイエンス。「実験心理学」「社会・応用心理学」「臨床・発達心理学」の3分野をバランス良く学び、人間の心と行動を多角的に理解する人材を養成します。コミュニケーション力も培われる心理学部の学びは、心理学の専門職から一般企業まで多様な未来で役立ちます。

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心理学科でこう学ぶ

人間の心と行動を
理解することで、
社会の諸問題を解決する
  • 人間の「心」を理解し
    共感できる人に

    「実験心理学」「社会・応用心理学」「臨床・発達心理学」の3分野を学び、人の心への理解・共感力を養います。
  • コミュニケーションスキル
    を磨き
    社会で活躍する

    リアルな体験を通じてコミュニケーションスキルと共感力を磨き、多彩な実験で論理的思考力やデータ分析力を養います。
  • 資格取得と心理職への
    就職をバックアップ

    公認心理師(国家資格)の資格取得や臨床心理士をめざす学生を応援するため、大学院進学のためのサポート体制を整備。
  • 学外施設での実習で
    実践的なスキルを修得

    深い知識と高度で実践的なスキルを身につけるため、医療や教育、福祉系の学外施設と連携した実習機会を設けています。

なにを学ぶ?

AI(人工知能)社会で役立つ、
3つの分野を幅広く学ぶ

心理学部の学びと未来像

AI時代に活躍できる
人材を育成する学び

  • 実験心理学分野

    VRや脳波測定などを用いて、人間の記憶や認知、学習プロセスや心理的メカニズムをデータで解析。行動の背景にある脳の仕組みに迫ります。
    関連する学び
    心理学実験、神経・生理心理学、知覚・認知心理学、学習・言語心理学、比較認知心理学、学習と行動、心理学のための情報処理、心理学統計法 など
  • 社会・応用心理学分野

    人間の認知や行動を研究し、人間関係や社会の課題解決に役立てます。ビジネスや恋愛、友人関係、交通、犯罪など対象は多岐にわたります。
    関連する学び
    日常生活の心理学、社会心理学、親密な関係の心理学、産業・組織心理学、消費者行動論、交通心理学、司法・犯罪心理学、感情・人格心理学、スポーツ心理学 など
  • 臨床・発達心理学分野

    カウンセリングや心理検査、発達心理学や教育・学校心理学などの諸理論のほか、心理演習などで対人援助に役立つ知識や技術を学びます。
    関連する学び
    臨床心理学概論、カウンセリング論、心理的アセスメント、心理療法論、発達心理学、教育・学校心理学、心理ボランティア、産業カウンセリング、アニマルセラピー など

心理職初の国家資格「公認心理師」を養成

  • 各領域での活躍が期待できる公認心理師

    「心の専門家(カウンセラー)」として活躍する国家資格、公認心理師の資格を取得すれば、医療・福祉・教育・産業・司法など、あらゆる業界で人を支える職に就くことができます。支援が必要な人や関係者の心理状態を観察し結果を分析するほか、心理的な相談にも対応し、助言や指導などを行います。また心の健康に関する知識を社会に普及させる教育や情報提供も行います。
    公認心理師が活躍できる領域
    • 保健医療
    • 福祉
    • 司法犯罪
    • 教育
    • 産業労働
  • 公認心理師をめざす2つの方法

    公認心理師は国家試験に合格しなければなりません。その受験資格を有するには、「大学院進学」もしくは「臨床現場での実務経験」が必要となります。
  • 公認心理師+臨床心理士の
    ダブルライセンス取得が可能。
    教員は全員ダブルライセンス

    「心の専門家(カウンセラー)」として活躍する国家資格、公認心理師の資格を取得すれば、医療・福祉・教育・産業・司法など、あらゆる業界で人を支える職に就くことができます。支援が必要な人や関係者の心理状態を観察し結果を分析するほか、心理的な相談にも対応し、助言や指導などを行います。また心の健康に関する知識を社会に普及させる教育や情報提供も行います。

心理学科でかなえる未来は
こんなにも多彩で多様

  • カウンセリングスキルを応用して

    高度なスキルが必要な
    サービス業、営業職などへ

    多くの業種で必要な接客スキルが向上します。お客様の潜在的な要望を聞き出し、提案する高度な業務にも、心理学は活用可能です。
  • 統計の知識を応用して

    商品開発・マーケティングへ

    心理学は消費者心理の理解に役立ちます。また「心理学統計法」で学ぶデータ分析は、特に商品開発やマーケティング分野で有益です。
  • 交通心理学を応用して

    車の開発やインフラ・交通関連企業へ

    「交通心理学」を学び、交通にかかわる人々の行動を理解します。交通事故防止の技術開発担当やインフラ・交通業界への就職にも役立ちます。
  • 教育・学校心理学を応用して

    子どもの教育にかかわる仕事へ

    「教育・学校心理学」を学んだり、児童指導員任用資格を取得したりすることで、子どもにかかわる仕事への就職をめざせます。
  • 発達心理学を応用して

    高齢者向けの福祉施設へ

    「発達心理学」で多くの世代の心理的変化を理解し、医療・介護分野で活躍できます。例えば、福祉施設で高齢者の良き相談相手になれます。

さらに学びを深めたいなら

  • 心理学の科学的側面と実践的側面をもとに、人間の心と行動を研究する場として大学院博士前期課程・後期課程を設置。毎年、多数の修了生が公認心理師や臨床心理士の資格を取得しています。

心理学がぐっと面白くなる学び

  • 日常生活の心理学

    心理学を身近に感じるため
    日常の人間心理を
    理解する
    日常生活での何気ない行動も、心理学の知見で説明できることは多くあります。例えば対人関係、個人と集団、文化と生活など、さまざまなシーンの人間心理を扱い、心理学の基本を理解します。講義形式をベースに、実験・調査などを取り入れた演習方式の授業も実施しながら、心理学は身近な学問であることを学びます。
  • 心理学統計法Ⅰ・Ⅱ

    心理学研究で必須といえる
    統計法の基礎知識を学ぶ
    心理学研究において必須である統計について概説するとともに、基本的な統計手法を講義形式で展開します。また、各トピックに関連した模擬データの解析実習を表計算ソフトExcel®を使用して実施。心理学で用いられる統計手法への理解を深めつつ、具体的なデータ処理や演算を経験することで、統計の基礎知識を身につけます。
  • 心理学基礎演習Ⅰ・Ⅱ

    さまざまなアプローチを知り
    心理学への理解を深める
    「心理学部」という新しい集団の中で、より良い人間関係を築きつつ、心理学における「基礎・応用・臨床」といったさまざまなアプローチの存在を理解します。座学だけでなく、グループディスカッションやロールプレイといった体験的な演習を通じて、カウンセリングスキルなどの対人援助に必要な実践的スキルも修得します。
  • アニマルセラピー
    演習

    実際の動物介在活動を
    フィールドワークで体験
    動物との触れ合いを通じて情緒的な安定やQuality of Life(生活の質)の向上などをめざす「動物介在活動」を実施している施設を訪問。フィールドワーク型の実習・演習を通じて動物介在活動を体験し、動物や対象者とのかかわり方を学ぶことで、主体的に取り組む力、自ら考え実行する力、観察・分析する力を養います。

実践的な取り組み

子供たちの心の健康を
サポートする
心理教育アプローチの活用

奈良県 × 心理学科

学生の提案を事業化した
プロジェクトが始動中!

2022年に奈良県未来事業で最優秀賞を獲得した「子どもたちの心の健康をサポートする~心理教育アプローチの活用~」の提案が、奈良県と本学により事業化されました。約30人の心理学部生によるプロジェクトチームが小学校にてニーズをヒアリングし、担任の先生方とリハーサルを実施。本番の授業は5~6年生を対象に行われました。自己肯定感の向上といった小学校のニーズに対応したテーマが扱われ、その詳細は2025年2月に開かれたシンポジウムで専門家に報告されました。

不登校生徒の理解を
目的とした心理ワークショップ

奈良市立中学校 × 心理学科

中学校教員とともに不登校生徒の気持ちを理解する

このワークショップは、学生たちが卒業研究として取り組んだもので、奈良市内の市立中学校の協力を得て実施されました。発達障害臨床心理学演習(ゼミナールⅡ)を履修する4年生4名が、中学校の先生方とともに教師役と生徒役を交代をしながらロールプレイを行い、不登校状態にある生徒の気持ちを体験し、生徒の気持ちに寄り添うかかわり方について考えます。先生方との意見交換を行うグループワークでは、ファシリテーターを4年生が担当するなど、心理学の知見を生かして実践力を磨く貴重な機会となりました。

心理学検定

学科全体で取り組む「心理学検定」受検

客観的な指標で学びの到達度を確認し、そのスキルを就職活動にも生かすため、学科全体で心理学検定の受検に取り組んでいます。日本心理学諸学会連合が実施するこの検定は、心理学が10領域科目に分かれており、合格した科目数で級が変わります。本学では全科目合格の「特1級」をめざして教員がそれぞれの専門分野の科目別講義を実施。また、受検料の補助を行うなど、受検しやすい環境を整えています。10領域すべてに合格して得られる特1級を2022年には15名、2023年には18名、2024年には15名が取得しています。

キャリアプログラム

心理学の学びをキャリアにつなげるキャリアプログラムム

就職支援セミナー
2~3年次を対象に、主に就職活動を念頭に置きながら、社会へ出るための準備をします。キャリア支援を専門とする人材広告企業の方を招いて、キャリアを考えるうえで「今、取り組むべきこと」を学びます。
特別講義(企業研究)
さまざまな業界の方々が登壇し、業界や企業について詳しく解説します。企業から求められる知識や能力を知ることができる内容です。学んだことはグループワークを通じて自分のキャリア観の醸成に役立てます。