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2013年11月25日(月)

「警察組織と警察実務」において、生活安全部少年課課長補佐による講義が実施されました

 

講義の様子01

奈良県警察とのコラボ講義「警察組織と警察実務」において、第4回となるリレー講義が11月22日(金)に行われました。
今回のリレー講義は、「少年非行の現状と対策」というテーマのもと、生活安全部少年課課長補佐の村本宗重警部に講義をご担当頂きました。
村本警部には、奈良県警察が取り組んでいる少年非行対策に関する講義をして頂きました。

 

講義では、冒頭、問題が出されました!「児童・青少年・未成年といった法律用語が表す年齢は?」「犯罪少年や触法少年の違いは?」などと質問を投げかけられ、普段とは異なる導入に少し戸惑った受講生たちが印象的でした。

さて、講義では、少年警察の目的、非行少年と不良行為少年、少年事件と福祉犯事件について触れられた上で、少年非行の現状と問題点についての解説がなされました。
補導でのエピソードやサイバー空間での犯罪対策、さらに非行少年を生まない社会づくりに向けた奈良県警察独自の取り組みが紹介されるなど、現場を経験されている現職警察官ならではの実務的なお話を聞くことができました。

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講義の様子02
少年の健全育成や立ち直り支援が少年警察の基本的な目的であり、立ち直った少年が高校入試に合格して挨拶に来た実際のエピソードも紹介されました 

講義の様子03
成人の場合と少年の場合における犯罪者の検挙目的の相違や刑事手続きの相違について、スライドを使用した分かりやすい説明でした

講義の様子04終盤の少年非行の現状に関しては、詳細なデータを示され、少年非行の特徴や近年の傾向を解説されました。
また、奈良県警察独自の立ち直り支援の取り組みとして、スポーツ体験活動や農作業体験、料理作り活動を紹介されたほか、大学生ボランティアの活動に触れられ、年齢の近い大学生が少年と接することで「」が生まれて立ち直りが期待できることを指摘されました。

本学法学部の学生も多数、
この少年フォローズ奈POLIに参加しております!

少年フォローズ奈POLIの紹介の様子

今回の講義は、周りのサポート(=社会が見守ること)がいかに重要であるかを強く意識させられる講義でした。

学生たちも、罪の意識を持たせることと非行の入り口を遮断することで、非行の芽を摘むことができることを理解し、非行少年を生み出さないための環境を整えることが大切であることを再確認できた様子でした。

少年犯罪の起こりやすい環境に特徴がありますか?との質疑応答

講義の最後に配布されたボランティアに関するパンフレット