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2013年7月23日(火)

「平和学」において被爆体験者の講演『つなぐ平和への思い』を実施しました

7月22日(月)に「平和学」(担当者:末吉洋文准教授)の講義において被爆体験者の講演を実施しました。

講師としてお越し頂いたのは、兵庫県ユニセフ協会会長である竹本成德(しげのり)氏。「つなぐ平和への思い」と題し、ご自身の被爆体験についてご講演いただきました。竹本氏は、中学2年生の時、広島で爆心地から数百メートルのところで被爆したにもかかわらず奇跡的に命が助かった体験について、当時の詳細な状況を踏まえつつ、そして身振り手振りを交えながら受講生に熱く語りました。

 

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受講者からは、「貴重な話を聞けて良かった」(2年生女子)、「戦争は絶対にしてはいけないと思った」(1年生男子)、「平和とは何かを考えた」(3年生男子)、「平和の大切さ尊さを理解し、戦争や原発の問題に向き合っていかなければならないと考えさせられた」(1年生女子)、「今日聞いた話を将来、自分の子どもたちに話をしたいと思った。」(1年生女子)、「私たちができることは、核のない世界をつくることだと思う」(1年生女子)等の感想の声がありました。

本学部の「平和学」の講義は、学生が平和の問題について積極的に考え、自身の意見を語ることができるようになるよう、毎回の授業アンケートの実施を行うとともに、様々な角度から平和の問題にアプローチをするというものです。2012年には、(公財)広島平和文化センター平和連帯推進課が中心となって進めている「広島・長崎講座」にも認定されました。受講生はこれまでにも様々な問題について学んできましたが、今回の竹本成德氏のご講演は紛争の平和的解決(戦争回避)の重要性や命の大切さ、そして被爆の歴史を学ぶ重要性等について学ぶ貴重な機会となりました。

 

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なお、ご講演の内容ともなったご自身の体験談は、御著書『さいごのトマト ヒロシマを、わたし自身の「ことば」で』(コープ出版、2010年)としても出版されていますが、同署は既に竹本氏より本学図書館に1冊寄贈して頂いています。

<竹本成德氏プロフィール>
1931年生まれ。広島市出身。
旧制広島修道中学校2年生の時、広島市において被爆。
1993年~2001年コープこうべ理事長、日本生活協同組合連合会会長。
現在、兵庫県ユニセフ協会会長。